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ヒカリアン・フォーエバー
第一話「九龍から来た女」
”九龍から来た女”1
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2012年2月。
成田空港に降り立った一人の女。髪はショートボブ風。顔は・・・とにかく美人。
手っ取り早く言うと、八十年代の香港映画で活躍していた、エミリー・チュウという女優にそっくりだった。
そのエミリー・チュウ似の美人は、でかいバックを担ぎ、これまた大きなキャリングケースをひき、キョロキョロとあたりを見回しながら独り言。
「どっちで行こうかな〜。JHR?京成?速いのは・・・。」
流暢な日本語だ。彼女は構内に張られたポスターを見る。
「・・・京成成田スカイアクセス・スカイライナー、日暮里まで36分・・・ね。」
「遅くて悪かったな、JHRの空港特急は。」
エミリー・チュウ・・・いや、女が振り向くと、そこには新幹線型のヒカリアンが二体。
旧塗装の400系新幹線と、白黒カラーに塗られ、パトランプの付いた500系900番台WIN350だ。
「よりによってあんたが来るとは・・・。」
400系が口を開く・・・といっても連結器が出てくるわけではないが、声をだした。
声をかけたのも彼だったようだ。
「こら。我々の仲間になるんだぞ。温かく受け入れてやれ。」
パト新幹線が横ヤリを入れる。
「ライトニング・ツバサアン。400系とでもつばさとでも呼べ。」
「本官はポリスウィン。今日から君の上司となる。」
彼女はふたりを見据え、そっと深呼吸し、きりっとした顔で口を開いた。
「ファ・チェン・ルーン。香港警察鉄胆火車科より、日本ヒカリアン鉄道警察隊に配属となります。
『改めて』、よろしくお願いします!」
またしても流暢な日本語だった。

新型スカイライナー−新AE型は専用高架線上を時速160キロで突っ走り、あっという間に日暮里へ到着。
お出迎えたのは先代のスカイライナー、AE100形のヒカリアンだ。
ライナー「おいら達・・・じゃなかった、私ども京成スカイアクセスをご利用いただきありがとうございました・・・次はJHRの方もなにとぞごひいきに。」
つばさ「ライナー、嫌みはよせっての。」
ライナー「へへへ・・・ヒカリアン・ライナーです。ようこそ。日本へ・・・っと初めてじゃありませんな。」
チェン「ええ。『皆さんと組むのは』初めてですが。私のことはチェンと呼んでくださ・・・アッ!」
日暮里駅のそばを新幹線が通過していく。
チェン「200系ですよ。かわいい・・・。」
つばさ「ったく・・・ケー坊、いい気になってよそ見すんなよ。」
K「はーい(^O^)/」
200系が返事をした。
E3「連結している俺は無視かよ〜(´;■;`)」
チェン「あ〜いや・・・新幹線はみんなかわいいですよ〜!E3系もね〜!」
E3「どうしてかっこいいと言ってくれないんだよおおおおおお・・・。」

日暮里から先は山手線だ。現在、JHR基地は秋葉原駅近く、
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