暁 〜小説投稿サイト〜
ヒカリアン・フォーエバー
プロローグ"ウィンドロード"
”ウィンドロード”2
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ーゴと原発事故で福島と共に行く末の見えないC50。いったい何を思うのか・・・。

福島から先は新潟、富山を通って石川へ向かう。途中、トラブルはいくつもあった。こけたり、パンクしたりは多々あったし、タイヤを付け替えてもらったと思ったら規格があってなかった、なんてこともあった。
リヤカーを引いた怪しげな人物にしつこくかまわれたこともあった。
その一方で明るい出会いもあった。
磐越西線沿いを進み、新津まで来たときだった。なんとSLの列車に出くわしたのだ。
しかも機関車はブラッチャーのひとりだったのだ。
型番は「C57180」。本人は「バンエツ」と名乗っていた。ブラッチャーなのに、JHR東日本の所属だという。
人間に嫌な思いをさせる作戦とかに参加はしないの、と聞くと、
「今の俺は人間のみんなの人気者。そんな悪事に参加するもんか。第一JHRに修理してもらってまた走れるようになったんだぞ。それよりも、新津は鉄道の町。今度はぜひ、俺の牽く客車に乗ってこの町に来てくれよ。」
そう言うとあっという間に煙とゆげ、シュッポシュッポという音を残し、出発して行ってしまった。
いや、去り際にもう一言。
「ブラックエクスプレスの子分のドジラス。あいつはこっそりイベント列車牽いて家計まかなっているって知っていたか!?」
D51のドジラスは私もよく知っていた。番号は・・・そう、確か「498」号だったわね・・・。

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