第3章 リーザス陥落
第93話 サウスの戦い 終結
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策しようとしている娘もいたり、とつまりはユーリ一色になりかけていたのだ。
そーんな展開になってしまって、面白くないのはランス。助けつつも色々とセクハラをしたりして、更に評価がガタ落ちになってしまったり、と言う自業自得な展開になった。
その後の機嫌取りに シィルやマリアが苦労したのは言うまでもない。
金の軍をはじめとした沢山の女の子達がせっせと煽ててくれたから、それなりには回復? した様なので、げんなりとしつつも、目標達成なのである。
〜サウスの町 酒場〜
一時的な解放軍の指令本部として位置付けている酒場で皆が集まっていた。
勿論、解放軍全員が入れる訳ではないから、重要メンバーのみだ。
沢山の人間が、それも男が集ってしまえば、盛大に文句を言う男がいる為、その配慮もあったのかもしれない。
「それにしても、随分と生き残りがいたんだな。意外だ」
文句を言うであろう男は、酒場の扉から外を見ていた。
重傷者は、町の病院に搬送しているが、動ける者達は、街の復興も併せて行っていて、視界の中には沢山見える。
解放軍だけでなく、抵抗軍や 集った義勇軍も含まれているから相当な数だ。
「身形から察するに、住人以外にも捕らわれていた様だな。……リーザスの貴族もいる様だ」
「うん。ユーリの言う通りだよ。多分、お貴族様たちが、ヘルマン軍から逃れる為に、脱出する為に護衛を着けさせて、更に身内とかの逃亡希望者達も受け入れたんだと思う。それで、あれだけ大きくなった、って」
「……成る程な。それなりの規模ではあるが……、サウスの町での戦いにおいては荷が重かった様だ。……相手も悪い」
ヘルマンの第3軍となれば、軍の中でも最も力のある部隊だ。おまけに相手があのミネバともなれば、話にならないだろう。だからこそ、無事でよかったと思える。
「ふん。オレ様でも多少は手古摺ったババアだったからな。結局は無駄だったという事だろ? 全員縛られてたし」
「うん。そうだけど、それでも聞く限りじゃ、王都の方が占領された後の生活はマシだったみたいだしね。…………それでも、助けられた人たちだっているから、良かった、って思ってるよ」
「ふーん……」
ランスは どうでもよさそうに鼻をほじった後、『腹が減った!』と言いながら、酒場の奥へと引っ込んでいった。シィルを捕まえて。
それにしても、先ほどの回答は生真面目なメナドらしい。そして、まだ酷い目に合わされている人たちだっている事を忘れてはいない様子。
だからこそ、時折表情がくらいのだろう。
だから、ユーリはメナドの頭を軽く撫でた。
「ふぇっ!?」
「リーザスはもう目の前だからな。……助けられるのも、もう少しだ」
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