第3章 リーザス陥落
第93話 サウスの戦い 終結
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心が出るのも無理はない。
――ああやって、傍で仕えたい。……ユーリさんが……だったら。
と考えた事がない、と言えば全くの嘘になってしまうから。
リタに忠誠を誓っている事も本当だが、この想いも嘘偽りない事だから。
「やっぱり、ユーリは凄いよなぁ? わーわー言ってるランスの気持ちがわかるってもんだ」
ケラケラと笑いながら近づいてくるのはミリだ。
ランスの気持ち……と言うのは訳がある。
「それって、アイツが突然『むがー! なぜ貴様ばかりーー!』とわけわからん事言い出した事か? ……オレ自身は訳わからんし、何より理不尽だろ。アイツがしっかりと救って(女の子限定)たのは事実だし、別に、口では色々言っているが、オレは良い所どりした訳でも、する訳でもなかった。寧ろしてない。炎を止めるのに手一杯だったからな」
「……バカ」
「? 何でオレがバカになるんだ」
「………じゃあ、大バカ」
「ぁぅ……」
志津香は、ムスッ、としていて、怒ってる。
かなみ自身は、何処か遠い方向へと視線を向けていた。……この志津香の気持ちも判る様だ。
「ほーんと、罪な男だぜ? ユーリはよ。戦争が終わったらちゃーんと、責任とってやれよー? 色々ヤってんだからよ?」
「……だから誤解を生む発言、やめろ。オレは、ミリやランスとは違うって。……軽率な真似はしないし、出来ない」
「………?」
やれやれ、と首を左右に振るユーリ。
志津香は、いつも通りのユーリのセリフだったんだが、何処か違和感を覚えていた。
……その違和感を抜きにしたとすれば、もう十分すぎるほど判っている。ユーリと言う男の性質は、もちろん判ってる。何度思ったか、……いや、もう何度書かれて? いるか判らない程だから。
ちなみに、一応説明をしよう。
ミネバが放った炎が人々を焼き尽くす前に、ランスがせっせと助けていた。そしてユーリは炎をどうにかしていたのだ。
捕らえられていた者達で、完全に気を失っているのは、ユランを始めとした、戦闘が出来る者達に限られており、捕らえられていた町の住人達は、必要最低限の捕縛しかしていなかったのだ。
そこに、助けてくれているとはいえ、イヤラシイ笑みを浮かべた男と、正直見たことのない技術、剣術で炎を斬り割いている男。
縛られている中には、勿論 沢山の女の子達もいて、その中にはリーザスのパリス学園の女生徒たちも沢山捕らわれていて、その中には、目を輝かせてみている者や驚愕しつつも、頬を赤く染めたりする者もいる。
『私が手も足も出なかったあの女を、殆ど一方的に打ち負かした……。今度は、あの方を師と崇め……技術を得る事が出来れば、………』
と、今後色々と画
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