477部分:第六十七話 豪州という地その二
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第六十七話 豪州という地その二
「それはそれにしよう」
「はい、羊で」
「それにしましょう」
「決めた。羊にする」
店の者に顔を向けての言葉である。
「それでいこう。頼めるか」
「勿論です」
微笑んで彼の言葉に応えてきた店員であった。
「では当店のオリジナルコースで」
「それで頼む」
「それでは」
こうして話が決まった。店員が一礼して去るとすぐに山の如きサラダととてつもない大きさの皿に入ったスープが来た。スープには人参に玉葱、それにジャガイモが大量に入れられている。コンソメスープであった。
「何かいきなり」
「凄い量ですね」
青銅の者達はその量にまず圧倒された。
「何かこれだけ食べても」
「満足できそうですね」
「それだけのものがありますよ」
「そうかもな」
アイオリアもその山の様に積まれたレタスとトマト、それにアスパラガスとラディッシュのサラダを見て言う。そこにフレンチドレッシングがこれでもかというまでにかけられている。
「野菜をまず食べろということか」
「肉だけ食べてはよくないからでしょう」
だからだと述べたのはまたダイダロスだった。
「ですからまずはこれだけの野菜とスープをです」
「そういうことか」
「しかし。スープはこれだけではないようです」
ダンテが言うとだった。今度はポタージュが来たのだった。それもまたかなりの量でありこれにはとうもろこしが入れられていた。
「これもだというようです」
「本当に最初から」
「戦場なんだな」
青銅の者達はその二つ目のスープを見てまたそれぞれ言った。
「いざ食べるとなると」
「かなりのものだな」
「だが食べなければ話ははじまりはしない」
アイオリアはそのサラダと二種類のスープを前にして述べた。
「それではだ」
「ええ、それじゃあ」
「戦闘開始ですね」
こうして彼等はそのサラダにスープとの戦いをはじめた。それが終わるとすぐに羊のソーセージが来て今度はハムだった。そしてステーキにロースト、立て続けに来たのであった。
「うっ、流石に」
「これだけ食うと」
「かなりのものが」
皆ローストまで食べ終えて流石に満腹感を感じだしていた。
「きますね」
「けれどまた来ましたよ」
「今度は」
まだメニューがあるのだった。今度は脛肉を煮たものだ。そこにデミグラスソースをかけている。
「煮たやつですね」
「パンもありますし」
それもあった。これまたかなりの量だが彼等は頑張って食べている。
「それでも食べますか」
「いざ」
そしてその脛肉も食べ終えた。ここでようやくデザートになるのだった。
デザートもかなりのものだった。デコレーションの半分はありそうなチョコレートケーキにこれまた山の様に積まれたフル
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