ガンダムW
1519話
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その程度でしかない。
少なくても、トールギスが乗った途端にトレーラーが壊れるといった事はなかった。
これは……つまり、トールギスとリーオーだと重量は殆ど変わらないのか?
いや、勿論トールギスの方が重いのは事実だろう。
だがそれでも、誤差の範囲内と言われる程度なのか。
……まぁ、それはあくまでも機体に関する事だけだが。
トールギスの場合はドーバーガンという巨大な武器もある。
そちらの重量も考えれば、恐らくトレーラーに異常が発生してもおかしくはない、か?
まぁ、考えてみれば俺のMSの基準というのは、あくまでもSEED世界のMSだ。
特にPS装甲の機体は重量が重い傾向にあり、俺がアークエンジェルに乗っていた時に使っていたブリッツガンダムは、確か70tオーバーだというのを以前聞いた覚えがある。
W世界のMSの重量とは比べられない程の重さ。
それを考えれば、リーオーとトールギスの重量差はそう大した物ではない、のか?
「アクセル、どう?」
俺がトールギスの意外な軽量さに驚いていると、不意にそんな声が掛かる。
それが誰の声なのかというのは、考えるまでもない。
視線を声のした方へと向けると、予想通りそこには凛の姿があった。
「そうだな、いい意味で予想外だったな」
呟き、トールギスへと触れると空間倉庫に収納する。
幾ら俺が予想していたよりも重量が軽くても、それでもトールギスはリーオーよりも重いのは事実なのだ。
リーオー用に設計されたであろうMS用運搬トレーラーに乗せておけば、その重量で何か異常が起きる可能性は十分にあった。
「ふーん。ま、機械の事を私に言われても分からないから、別にいいけど……それより、そろそろ食事にしましょう。今日は綾子が作ったカレーよ」
「カレーか」
綾子が作るカレーは、決して不味いという訳ではない。
勿論絶賛する程に美味いという訳ではないが、それでも普通に食う分には全く何の問題もなかった。
少なくても、俺が作るカレーよりは上だろう。
いや、俺が作るカレーはそれこそカレールーを使ったカレーくらいだが。
「何よ。恋人の手料理なんだから、もう少し喜んでもいいんじゃない?」
少し不満そうな様子の凛。
別に綾子のカレーを貶した訳ではないんだが……それでも凛にとってはあまり面白くなかったらしい。
「分かってるよ。じゃあ、食いにいくか。この基地での生活もそろそろ終わりだし、食べられる時に食べておくのが一番いいからな」
「……そうね。こんな場所でも、いざ離れるとなると少し残念に思ってしまうわね」
少し、本当に少しだけ寂しそうな様子の凛。
まぁ、このW世界に来てから一番長い間この基地で暮らしていたからな。
それにこの
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