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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第59話 サソリvs一方通行
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札が札を口寄せし続け
爆破を繰り返す
連続一点集中爆破
互乗起爆札!!

連鎖的に発動し続けている爆発は、反射しようとするアクセラレータの演算能力を遥かに上回る。
反射した衝撃が外部からの多量な起爆札に押し返されて、流石のアクセラレータでも自分の周囲3mに反射域を作るので精一杯だった。
「クソがァー!」
万華鏡写輪眼により幻術の効果もあってが上手く弾くことが出来ずに火山の噴火のような連鎖爆発から身を保持し続けていた。

コンテナに腰を下ろしながら、サソリは静かに巻物を出すと開き、先ほどの時計を持った少女のぬいぐるみを呼び出した。
それを傀儡糸に絡めると、計二体のぬいぐるみを取り出してその内の一体を発火し炸裂している起爆札の反対側に操って持ってくると中身をバラけさせる。
「!?」

「さあて......どこまで耐えられるかな」
互乗起爆札!

前方だけでなく後方からの強烈な爆発にアクセラレータは思わず片膝を付いた。
恐らくアクセラレータの経験上ここまで強烈な爆撃を体験したことが無く、次第に息が荒くなっていった。

ゼーハー
ゼーハー
ゼーハー

「!?」
アクセラレータは周囲から酸素が少なくなっているのに気が付いた。
原因は、この連鎖爆発だ。
爆発の渦中にいるアクセラレータは呼吸をするための酸素がなくなり、息も絶え絶えとなる。

こ、コイツ!?
これがァ、狙いかァ!

いくら学園都市最強と名乗っていようが、人を簡単にバラせるチカラを持っていようが関係ない
身体は人間の身体であるならば、必ず呼吸という動作が入る
常人であれば5分間、息を止めた段階でチアノーゼや意識消失を経験し、最悪の場合には心停止を引き起こす

最初の段階である万華鏡写輪眼からサソリの計算通りに事は運んでいた。
拳で殴ったのは能力の低下を肌で感じる為、ぬいぐるみは、動けないフレンダから譲り受けた物だ。


病室から出て行く前の事。
実験の概要を知ったサソリ達は、阻止する為に動き始めた時に、身体を包帯で巻かれて不自由な生活を余儀なくされているフレンダが声を出した。
「ま、待ちなさいよ」
トラップや爆発物を得意とする彼女は、動けない自分に変わって武器の提供をした。

「これ使って良いわ......私をこんな身体にして許せない訳よ!勘違いしないでよ」
サソリは、意外そうな顔をすると使えそうな武器をピックアップし、仕込みを始めた。
「その......絶対に生きて帰ってくるのよ。むぎのん達も」
サソリは、少しだけ笑うとフレンダの頭をわしゃわしゃと撫でた。
「!?」
「ありがとうな......必ず奴らを倒してくる。
「うへ......」

仕込みに向かったサソリに頬を真っ赤にしながら俯くフレン
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