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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第59話 サソリvs一方通行
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そんなに死にてェなら、望み通り愉快な死体(オブジェ)に変えてやンよ
あの人形と同じようになァ

アクセラレータは、ミサカを潰した貨物列車に目をやった。
「バラバラ死体かァ、礫死体かァ、焼死体かァ。選ばせてやンよ......!?」
「余所見にペラペラと無駄口か?」

瞬時にサソリは地面を移動して、万華鏡写輪眼を展開しながらアクセラレータの目の前に移動した。
「ぐゥ!?」
万華鏡写輪眼の幾何学模様がアクセラレータの視界に入ると瞳が写輪眼の様相となり、幻覚に堕とされた。
前のめりに倒れようとするアクセラレータの顔面にサソリは一切の躊躇もなく抜手をすると、アクセラレータの身体は大きく横殴りされた形となった。

!?



つ......き......
何で月なンか見てンだ......?
......俺が仰向けになってるからか......
......じゃあ何で俺は地ベタに寝っ転がってンだ?
痛てェ
痛て......ェ?
痛みだとッ!?

初めての痛みにアクセラレータは、起き上がりながら鼻から血が流れている事を確認すると絶叫した。
「なっ......なンだコリャああアッ!」

あ......え......
ぶっ飛ばされたってのか?
俺が?

サソリは、殴った際に幻術下に落ちていたはずのアクセラレータからの無意識のベクトル変換を相殺するように拳を振るった方向へと飛び去り緩和していた。
衝撃により右腕に岩石を殴ったような反動の痛みが走った。
「......幻術に堕としてもこれぐらいか......厄介だな」
苦痛に顔を歪めながらも拳に付いた血を見て冷たく笑みを浮かべた。
すぐに学園都市最強の演算能力を使って幻術を振り払い始める。

アクセラレータは、初めて殴られるという事態に遭遇し、まるで天地がひっくり返ったような衝撃を受けた。
頭の処理が追いつかず、必死に状況の把握に努めていると......
サソリは、コンテナを蹴り出して外套の袖から巻物を取り出すと封を歯で噛み切ると投げ飛ばした。

「?」
封を切られた巻物は空気の抵抗を受けてバサバサと広がり、ビッシリと達筆に書かれた文字が敷き詰められた中身に真ん中に円形の環があり、「縫」と一文字が大きく書かれている。
すると、ボンと一体の時計を持った少女のぬいぐるみが巻物から飛び出してきた。
幻術から驚異的な演算能力でチカラを取り戻しつつあるアクセラレータは虚を突かれたようにぬいぐるみをマジマジと眺めるとベクトル変換をして、ぬいぐるみを引き裂いた。
すると中から幾つもの『爆』と書かれ枝分かれした札が飛び出してきた。
「!?」
『爆』と書かれた文字を中心に発火すると次から次へと爆発が連鎖して、アクセラレータへと絶え間なく炸裂させた
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