暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic18強欲が招くは破滅への戦火〜Big Banquet〜
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、デバイスなんて無くたってそりゃ強ぇんだろうな〜」
「そりゃあもう。ガチで人間やめてるしね」
幼少の頃よりわたしは2人の師に鍛えられてきた。1人は精神世界内でのシャルロッテ様。もう1人がプラダマンテだ。シャルロッテ様は優しかったけど、プラダマンテは鬼のような厳しさでわたしを鍛えた。もちろん、デバイスが無い状態での戦闘技術も一緒に。わたし、よくここまで生きて来られたな〜。ちなみに母様はわたしを産んでからは一度も剣を取ったことがないから、戦ってる姿は見たことない。
「んじゃ、あたし達はそろそろ行くわ」
「です」
「ん。またね〜」
ヴィータ達とも別れて巡回を再開。公開意見陳述会の報道番組やリアルタイムでの陳述会の様子を小さなモニターで視聴しながら、残りの警備時間を潰していく。そして陽も落ちて夜、時刻は18時55分。各警備員たちから、やっぱなんも起こらなかったな〜、なんて緩んだ空気が。さらには・・・
「ほら見ろ。地上本部を襲うだなんて有り得ないって思ってたんだよ」
「こんなに無駄に警備を増強してよ。本局と聖王教会は、地上本部を過小評価し過ぎなんだよ」
「ミッド地上本部はやっぱり鉄壁の防衛力だぜ」
そんな呑気なことまで言う始末。これが全管理世界の地上部隊、その本部に所属している局員の本音。本当に馬鹿で、愚か過ぎる。その考えがあまりにもぬる過ぎて、笑い話にもならない。そんな空気の中に居たくなくて、わたしは連中から遠く離れた場所へと移動。高く積み上げられたレンガの花壇に腰かけて、残りの時間をしっかり警戒しながら過ごす。そして・・・
「19時まであと、4、3、2、1、ゼ――」
カウントダウンをして、0と声に出そうとした瞬間、ドォーン!と爆音が轟いた。可視化できるほどに物理シールドが機能しているのが判る。それほどの衝撃を受けてしまったんだ。
「爆発!?」
「どこからだ!?」
「こちら南ブロック! 今の爆発はなんだ!?」
騒然となる地上本部の警備部隊。わたしは『ロート・ヴィンデ各騎、戦闘準備!』思念通話で部下たちに指示を出して、わたし自身も「キルシュブリューテ、セットアップ」騎士甲冑へと変身する。直後、二度目の轟音と振動が起きた。
・―・―・―・―・
ミッドチルダ東部の森林地区の奥に在る洞窟、その内部にはプライソンらが居住する研究所が蟻の巣状に広がっている。そんな研究所内のプライソンの研究室に、少年のような姿の彼は居た。デスクチェアに腰かけ、部屋の中央に展開された巨大なモニターを眺めている。表示されているのは地上本部の外観と陳述会の様子だ。
「おい、アルファ。アイツらの準備は整っているのか?」
プライソンがモニターから目を離さずにそう呼ぶと、『はい』別にモニタ
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