暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic18強欲が招くは破滅への戦火〜Big Banquet〜
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せん」

そんな危ない妄想を垂れ流すキュンナに「馬鹿を言わないの」そう窘めつつ、「しぇんぱい!?」プニプニの両頬を引っ張る。

「良い、キュンナ? ベルカは滅んだの。お互いの正義、打算、欲望をまるっと含めた戦争でね。戦乱の時代はその瞬間に終わったのよ。わたし達の役割は、ベルカの末裔・騎士として今の平和を維持すること。ミッドの地上本部に嫌気が差したからってそんな事を考えちゃダメ」

「・・・ひゃい」

返事を聴いたことでキュンナの両頬から手を離して、「では巡回に入れ!」部下たちに指示を出した後、もう一度キュンナを見る。

「今の妄言は忘れてあげるから、キュンナも他の騎士にあんな事を言わないようにね」

改めてそう忠告すると、「あの、あたしなりのジョークだったのですが・・・。すみません、ブラックと演技が効きすぎました」キュンナは申し訳なさそうに肩を落として、頭を下げて謝ってきた。

「え、そうなの? そうよね。あなたは賢いから、地上部隊を乗っ取ろうなんてしないよね」

「もちろんですよ、イリス先輩」

あまりにも真剣な声色と表情だったから、思わず本気かと。でもキュンナも16歳、物事をしっかりと捉えられる頭脳はある。いくらなんでも聖王教会がミッド地上部隊に代わって台頭しようだなんてありえない。キュンナの言うようにブラックジョークなのね。

「それではイリス先輩。あたしも巡回を開始致しますのでこれで」

「ええ。わたしも巡回を始めるから」

そういうわけでキュンナと別れたわたしも巡回を開始。その最中に「おーっす、シャル」巡回ルートが被ってた六課の「ヴィータ」とバッタリ会った。

「お疲れ様です、シャルさん」

「お疲れ様、リイン」

ヴィータの側を飛んでたリインとも労いの言葉を交わす。フォワードの姿は無い。あの子たちも与えられたルートを巡回してるんでしょうね。

「なのははもう中?」

「ああ。はやてとシグナムとフェイトもな。騎士団(そっち)はなんかお偉いさんとかは来てないんか?」

「ん? 教会はからはカリムとシャッハとプラダマンテがね」

「カリムさんは理事官でしたっけ」

「そう。今日は教会騎士じゃなく本局理事官として参加してるの。んで、シャッハとプラダマンテはその護衛。プラダマンテが居る時点で内部の安全は確保されたと言っても良いね」

この前の昇格試験の時、たった5分だけどわたしは膝を折らなかった。そして思ったことは、歳を重ねれば重ねるだけプラダマンテは老いるどころか強くなっていく、だ。もう3○歳だし、素敵な彼氏さんも居るんだから、さっさと結婚して寿除隊してほしいな〜、っていうのが本音だったりする。

「あー、そうだな。お前ほどの剣士でも手も足も出ねぇようなレベルだから
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