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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic18強欲が招くは破滅への戦火〜Big Banquet〜
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ブ・クリュザンテーメの隊長であるキュンナ。灰色のショートヘア、翠色の瞳、服装はわたしと同じ女性用団服。

「はい。地上本部警備室から、あたしとイリス先輩の騎士隊の巡回ルートに変更があるとのことで・・・」

そう言ってわたしとの間にモニターを展開して、新しい巡回ルートを示した地上本部周辺のマップを表示してくれた。

「・・・結構外周に回されてるな〜。期待されているのか追いやられているのか。まぁどちらにしろ、気になることがあるね」

「なんでしょう?」

新しい巡回ルートをうちの隊員たちにも見えるように別のモニターに表示しつつ、「この指令、いつ来たの?」そう訊いてみる。キュンナの「つい先ほどですが・・・」そんな答えに、わたしは若干イラっときた。

「わたしのところには送られて来てないんだよね、指令書」

「あ、はい。あたしの方からイリス先輩の隊にも伝えるように言われたので・・・」

「そう。つか、普通は両方の隊に連絡するよね」

「そう、ですね・・・」

「他の管理局部隊にもこんな風だったりするのかね〜」

「あ、いえ。どうやら管理局の警備部隊の各責任者にはそれぞれ変更の指示が入っているようでして。あたし達は一纏めにされたみたいです」

わたしの機嫌が急落してくのを感じ取れちゃってるのかキュンナはオドオドし始めた。不安にさせちゃってホントに申し訳ないけど、いくらなんでもここまでコケにされたらちょっと頭にくる。確かに教会騎士団という1つの組織ではあるけど、ちゃんと部隊が分かれているんだからさ。そこは面倒くさらずに、ちゃんとやってほしいものだよ。

「はっは〜ん。随分とまぁ面白い事をやってくれるじゃない、地上本部。やっぱミッドの地上本部だけは好きになれないわ〜」

割と今回の一件でゲイズ派が失脚しないかな〜。そんなことを考えてると、「でしたら、聖王教会の勢力を広げませんか?」キュンナがそんなことを勧めてきた。

「はい?」

「ミッドチルダの地上本部と地上部隊は、プライドばかりが高く他世界の地上部隊に比べて排他的で縄張り争いも強く、本局やあたしたち聖王教会とも折り合いが悪い。他世界と同じように協力関係をもっと強めないから、今回の議題で上がるアインヘリヤルなどという兵器を運用しようなどと考えるのです」

「キュンナ。あのね――」

「地上部隊に代わり聖王教会騎士団がミッドチルダを護る剣となりましょう。そう、今こそ亡国ベルカを“再誕”させましょう! あたし、イリス先輩、トリシュタン先輩、クラリス先輩、アンジェリエ先輩、ガリホディン先輩、グリフレット先輩、ブレオベリス先輩。AAA+からS+ばかりの次期パラディン候補ですし、まさに一騎当千です。他の騎士隊も続けば、今の地上本部が抱える戦力など取るに足りま
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