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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic18強欲が招くは破滅への戦火〜Big Banquet〜
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ラス1位になれたんだよね。ま、わたしやトリシュ、クラリスと同じように現パラディンにボッコボコにされたけど。
「あ、起きてきたね」
「はよ〜っす、トリシュ」
騎士団服を着たトリシュも姿を見せた。普段は降ろしてる茶色の長髪を肩甲骨の辺りで一房に纏めてる。わたしの隊、それに同じ夜勤シフトのゲルブ・クリュザンテーメが眠ってる間、地上本部を警備することになってた2隊、金水仙騎士隊ゴルト・アマリュリスと紫唐菖蒲騎士隊プルプァ・グラディオーレの隊長だ。
「どうしたの、2人とも?」
「教会本部に帰る前に挨拶をしておこうかと思いまして」
わたしの疑問に答えてくれたアンジェに「ありがとう、わざわざ」お礼を言って、若干沈んだ顔をしてるトリシュには「何か言いたい事ありそうだね」そう話を促してみる。
「私たちが警備していた昼間は何もなかったけど、何か起こるのならおそらく陽が落ちてから。だと言うのに、その時間帯に居られなくてごめんなさい」
「気にしないで、トリシュ。教会本部の警備だって大事だし。それに何よりここには機動六課が居る。もちろん本局の武装隊だって居るし、ゲルブ・クリュザンテーメだって居る。これも結構な防衛力だよ」
ゲルブ・クリュザンテーメの隊長であるキュンナ(フルネームは、キュンナ・フリーディッヒローゼンバッハ)も、わたしやトリシュ、アンジェやクラリスと同じようにAクラス1位を頂いてる次期パラディン候補だ。ちなみに騎種は鎌騎士。かつてはベルカ一の大国イリュリアを治めていたフリーディッヒローゼンバッハの末裔だけど、それはあくまで過去だし、彼女の家系はもう受け入れられてる。
「・・・そうね。うん、きっと大丈夫・・・」
トリシュには珍しく結構不安がってる。逆にこっちが心配しそうになるレベル。だから何か言葉を掛けようとしたら・・・
「イリス、お願い。私、この任務を終えたら、って・・・――」
「言わないよ!? そんな死亡フラグ! まだ18なのに、そんなフラグを立てて堪るか!」
まさかわたしの死亡フラグを立てて来ようとするとはね。ルシルとのウェディングエンドを向かえないまま死んで堪るか。トリシュは「チェ♪」笑顔で舌打ちした後、「とにかく。危険なのは変わらないから」一転真面目な顔になった。
「うん。大丈夫。教会本部も一応危ないから、そっちも気を付けてね、トリシュ、アンジェ」
「うん」「ええ」
そうしてトリシュとアンジェの隊は撤退していった。それからうちの隊員たちを起こし、定められた巡回ルートへ向かわせる前に整列させる。そしてこれからの巡回ルートの再確認を始めようとしたところで「イリス先輩!」そう声を掛けられた。
「ん? どうしたの、キュンナ?」
わたしに声を掛けてきたのは、ゲル
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