暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic18強欲が招くは破滅への戦火〜Big Banquet〜
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だね」
「聖王教会と仲が悪いのって実際ミッドの地上本部だけなんだよね。もうさゲイズ中将、局を辞めてくんないな〜。正直あの人ダメだよね〜」
いきなりシャルちゃんがそんなヤバ気な発言をするものだから、「わわー!」慌ててシャルちゃんの口を塞ぐ。ここにはゲイズ中将派の局員が当然の如く多いから、その人たちを刺激するような単語はアウトだよ。
「シャルちゃん、発言には気を付けよう? ね? そうしようね?」
「むぐぐ・・・『りょ、了解です、高町教導官殿』」
ホールドアップしたシャルちゃんからの念話に「ん」返事をして手を離す。ぷはっと息を吐いたシャルちゃんは「でも文句は言いたいよ」ぼやいた。
「内部の警備なのにデバイスの持ち込み不可っていうこの矛盾。内部警備担当の頭の悪さが際立って――」
「はい、ストップ」
もう一度シャルちゃんの口を塞ぐ。そして「正直、私も同じ思いだけど、口にしたらダメ」そう言ってから手を離す。地上本部に入る前にはデバイスを預けないといけないって話で、内部で武装できるのは本部に所属してる武装隊だけ。
「ま、内部で戦闘が起こらないように私たちがしっかり外を護るから、安心して待ってね」
「うんっ」
そうして私はシャルちゃんと別れて、スバル達フォワードと合流するために歩き出した。
†††Sideなのは⇒イリス†††
わたしの朱朝顔騎士隊ロート・ヴィンデを始めとした騎士隊を含め、地上部隊や本局武装隊が地上本部の警備任務に就いて早十数時間。夜勤明けの仮眠を終えたわたしはベッドから上半身を起こして「ん〜〜!」背筋をグッと伸ばし、そして深呼吸。
「寝心地は覚悟してたけど、思ってた以上に教会の寝台車も悪くないな」
10tトラックのような大きな車両のコンテナ部分にベッドだけを詰め込んだ寝台車。ほとんど使うことのない寝台車だったけど、1日と地上本部に詰め込むわたし達ロート・ヴィンデや黄菊騎士隊ゲルブ・クリュザンテーメのために借りてきた。他の隊は、シフトが終われば教会本部に帰還するけど、わたし達の隊は陳述会が終わるまでは帰れないからね。
(今の時間は・・・14時50分か。陳述会はもう始まってるか・・・)
わたしがいま居るトラックは女性専用車両にしているから、わたしの両隣のベッドにはもちろん部下の女性騎士が眠ってる。彼女たちを起こさないように(とは言ってもあと10分で起床時刻だけど)しながらベッドから降りて、そっと寝台車から降りる。
「おはよう、イリス。時間ピッタリの起床ですね」
「お、アンジェ」
いつもはポニーテールにしてるエメラルドグリーンの長髪を降ろした、わたしと同じ女性用の騎士団服を着たアンジェ――アンジェリエが挨拶をしてくれた。先の昇格試験でとうとうAク
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