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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
474部分:第六十六話 獅子出陣その六
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第六十六話 獅子出陣その六

「気にすることはない。それよりもだ」
「それよりも?」
「その四人の名前だが」
 それを知りたいというのである。
「一体誰なんだ?それなりに聖域で見る顔だが」
「はい、イロコイです」
「山鬼です」
「クルトです」
「オックスです」
 それぞれ名乗る四人だった。
「インディアンです」
 赤い肌に黒い髪の少年が己の星座を告げる。
「それが俺の星座です」8
「そうか」
「そして俺は」
 次に言ってきたのは黒い髪に黄色い肌をした黒い目の少年だ。
「テーブル山座です」
「俺はですね」
 クルトだった。黄色い神に青い目を持っている。四人の中で最も小柄である。
「南魚座です」
「このオックスは」
 四人の中で最も背が高い。茶色の目と髪を持っている。
「南冠座です」
「この四人が今回出陣する青銅の者達です」
 ダイダロスがこうアイオリアに対して告げた。
「それで宜しいでしょうか」
「それは俺の言葉だ」
 今のダイダロスの言葉にそのまま返したアイオリアだった。
「俺と共にオーストラリアに行っていいのだな」
「といいますと」
 ダンテが今の彼の言葉に問い返した。
「それはどういう意味でしょうか」
「この戦いは命をかけたものだ」
 このことを四人だけでなく白銀の二人に対しても告げる。
「それでもいいか。このアイオリアと共に行くことで」
 さらに言う。
「このアイオリアに命を預けてくれるか」
「ちょっとアイオリア様」
「その言葉水臭くありませんか?」 
 今のアイオリアの言葉に対して青銅の者達は笑って返してきた。
「俺達だって聖闘士ですよ」
「それにアイオリア様ならですよ」
「この命喜んで賭けますよ」
「そうそう」
 こうアイオリアに言ってきたのだった。
「ですから是非」
「何かあったら俺達に言って下さいよ」
「何の気兼ねもなくね」
「そう言ってくれるか」
 今の彼等の言葉をそのまま受けたアイオリアだった。感情がそのまま顔に出てしまいつい綻んでしまっていた。それがアイオリアだった。
「有り難う」
「御礼はいいですよ」
 笑って応えてみせた四人だった。
「っていうかアイオリア様に御礼を言われるなんてね」
「恐れ多いですよ」
「そんなことは」
「有り難いな」
 アイオリアは今度は礼を言わなかった。しかし彼等の心は確かに受け取ったのだった。
 そうしてだった。彼はまた言った。今度の言葉は。
「行くか、オーストラリアに」
「ええ、狂闘士達との戦いに」
「この世界の人達の為に」
「そうだな。この世界の人達とアテナの為にだ」
 アイオリアは前を見据えて言う。
「行くとしよう」
「ではアイオリア様」
 ここでまたダイダロスが彼に
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