ガンダムW
1518話
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での力を持っているのかどうかというのは、向こうには分からない。
だとすれば、もしかしたらそんな風に手を出してくる可能性は十分にあるか?
ともあれ、それはそうなった時の事だ。
今必要なのは、念願のハワードについてだろう。
「それで、ハワードにはどうやって接触するんだ?」
「はい。それについては、こちらの方で表の企業の者に手を回して接触させて貰っています。早ければ今日……遅くても数日中には連絡があるかと」
「へぇ……随分と手際がいいな。こう言ってはなんだけど、俺のようにあからさまに怪しい奴を相手にして、そこまで頑張ってくれるとは思っていなかった」
これは、紛れもない事実だ。
出会いについては色々と最悪なものがあったが、それでもマフィア達が俺に対して取っている態度は、明らかに過剰とも言えるものだった。
まぁ、それだけこっちを買っていると思っているんだろうが。
「こちらとしては、お得意さんになってくれる相手に対しては手間暇を惜しんだりはしません。それに……」
「それに?」
「ボスの勘は今まで何度も私達を救ってくれましたから。今ではファミリーの中にボスの勘を疑う者はいませんよ」
「へぇ……勘か」
勘。そう言ってしまえば胡散臭いものだが、勘というのは基本的にこれまでの経験からくる無意識の判断力だ。……ここで基本的にとつけたのは、中にはそんな経験ではなく、本物の勘……いわゆる第六感というものも存在している為だ。
それこそ、俺の念動力なんかもそっちに入るだろう。
もしかしたら、このファミリーのボスも俺みたいに念動力を持っているのかもしれないな。
ともあれ、俺が念動力を持っているだけに、勘という言葉でも納得してしまう。
「そうか、分かった。お前達のボスには感謝の言葉を言っておいてくれ」
「はい」
向こうがこちらに敵対したり、騙し討ちをするつもりがないのなら、こちらとしても友好的に接するのは悪い話じゃない。
いや、寧ろ本能的に俺の危険が分かるという事は、俺を裏切るという行為をする事はまずないと考えてもいい筈だ。
ハワードとの連絡が取れたらそのまま縁を切るつもりだったが……もう少し様子を見た方がいいのかもしれないな。
「そう言えば、ハワードという人物、正式にはマイク・ハワードというらしいですね。名前が分かってれば、もう少し簡単に調べる事が出来たのですが」
「マイク・ハワード? ああ、フルネームはそういう名前だったのか」
原作でもハワード、ハワードとばかり呼ばれていたから、本名は覚えてなかった。
いや、それともマイク・ハワードと呼ばれた事そのものがなかったのか?
理由はともあれ、ハワードが見つかったというのは非常に嬉しい。
そうなると……
「それで、向こう
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