第三十七話 三年生なのでその十
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「あの子がね」
「あらあら、まんざらでもないじゃない」
「いや、迷惑してるから」
何でいつも会って尚且つ私を見ていつもにこにこしているのか、このことが不思議で仕方ないからです。
「私としてはね」
「じゃあ近寄るなって言えばいいのに」
「別に意地悪でもないから」
図々しいところはあってもです。
「そこまではね」
「ほら、やっぱり嫌でもないじゃない」
「だから嫌よ」
「あらあら、まあこれもお引き寄せだからね」
「それはね」
お引き寄せと言われると私も頷きました、それはです。
「おぢばは特によね」
「そう、ここにいると色々と人に会うのよね」
「お互いにまさかここでこの人と会うのかって」
「しかも後でそれが凄いことになるのよね」
その人それぞれにとってです、いい意味であそこであの人に会わなかったらと思うことが本当に多いのです。
「おぢばだと」
「思わぬね」
「私もここでお会いした人多いし」
思うとです。
「長池先輩もね」
「ちっちって本当に長池先輩好きよね」
「だから凄くよくしてもらったから」
何でも教えてくれて優しくしてもらってです、寮に入ってから最後まであの人にはいつも優しくしてもらっていました。
「尊敬してるわ」
「そこまでなのね」
「ああした人になりたいなって思ってるっわ」
「それね、言うけれど」
「ええ、あの人はよね」
「怖いって言う娘もいるし」
このことが全然想像出来ないです。笑顔も素敵な方なので。
「一年の時とか色々あったらしいわよ」
「そのお話私も聞いてるけれど」
「とにかくおぢばでは不思議な出会いが一杯あるから」
「そう、私もそのこと実感してるわ」
知っている人でも思わない時に、奇跡みたいな出会いがあったりします。そうしたことでも不思議屋敷と言われるところです。
「この高校生活でね」
「そうよね、色々な人とお引き寄せで出会えて」
「それで見せてもらったことも多くて」
「ちっちも色々あったわよね」
「あったわ、一年の時も二年の時も」
「部活もしてるしね」
「そうそう、部活だと佐野先輩によくしてもらったわ」
この先輩にもでした、小柄でとても可愛らしい外見の人でもあります。
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