第三十一話 街を歩きつつその十一
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「お風呂上がりも何時でもね」
「私達お家ではいつも服着てるから」
間違っても下着一枚や裸でいることはない、優子も優花もそうしたことはいつもしっかりと身だしなみとしてしているのだ。
「このままね」
「いてね」
「ええ、長崎でも」
「そういうことでね、それじゃあね」
「お風呂ね」
「お風呂に入ってね」
「ええ、すっきりしてくるわね」
こう姉に答えてだ、優花は実際に風呂場に向かった。
「そうしてくるわ」
「それじゃあね」
「昨日は一昨日以上に飲んだから」
それでというのだ。
「結構残ってるわ」
「お酒がね」
「だから」
「ちょっと身体奇麗にして」
「お酒も抜いてきてね」
「そうするわね」
「やっぱり二日酔いとかになったね」
その時はとだ、優子は風呂ですっきりとなった顔で話した。
「朝のお風呂よ」
「それがいいわね」
「そう、何といってもね」
「飲んですぐのお風呂はよくないけれど」
「朝はいいのよ」
夜に飲んで寝たからというのだ。
「それはね」
「そうなのね」
「だから入ってきてね」
「そうするわね」
「それでね」
「朝御飯を食べたら」
「帰るわ」
優子はにこりと笑ってだ、優花に言った。
「神戸にね」
「元気でね」
「ええ、健康には気をつけるわ」
「車にもね」
交通事故にもというのだ。
「気をつけてね」
「そこは変わらないわね」
「心配性かしら」
「ええ、そうよ」
その通りとだ、優子はにこりと笑ったまま答えた。
「けれどそれがいいわ」
「心配性だから、私が」
「気遣ってくれてるのがわかるから」
それ故にというのだ。
「いいわ」
「そうなのね」
「有り難うね、それじゃあ」
「ええ、お風呂ですっきりしてくるわ」
「お風呂奇麗だしね」
「お掃除が出来てるっていうのね」
「とてもね」
妹の掃除のことも褒めた。
「いいわ、おトイレも奇麗で」
「そうしたところが奇麗じゃないと」
浴室なりトイレなりというのだ。
「よくないって思うから」
「それはその通りね」
「やっぱりそうよね」
「汚くなりやすい場所こそね」
「いつも奇麗じゃないとね」
「汚い場所から奇麗にする」
このこと自体がというのだ。
「清潔にするコツよね」
「姉さんもちゃんとお掃除してる?」
ここで優花は姉に問い返した。
「ちゃんと」
「あっ、それは」
今の質問にはだ、優子は瞬時に苦笑いになった。そのうえでこう妹に答えた。
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