第二幕その四
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「出来ないから」
「だからなの」
「それでなの」
「上着も脱がない」
「いつも通りそうしてるのね」
「そうだよ、脱がないよ」
そうするというのです。
「僕はね」
「それじゃあ」
「今はだね」
「ステーキハウスに行って」
「タコライスも食べるんだね」
「そうしようね」
汗をかきながらもです、先生はスーツのまま空港を後にして那覇の繁華街に出てでした。そのうえでまずはです。
ステーキハウスに入りました、そして皆と一緒にステーキとタコライスそれにお野菜がたっぷり入ったサラダを注文しました。
ステーキを見てです、皆は驚いて言いました。
「大きいね」
「そうだね、このステーキ」
「かなり大きいね」
「分厚いしね」
「これは日本ではね」
先生もそのステーキを前にして言います。
「あまりない大きさだね」
「そうだよね」
「この大きさはないね」
「ちょっと以上にね」
「日本ではないわね」
「日本人は少食だからね」
それでなのです。
「ステーキも他のものね」
「そうそう、量が少なくて」
「日本に来た時そのことに驚いたけれど」
「このステーキは違うわね」
「あとはタコライスね」
「サラダもあるわね」
「そのサラダも」
サラダも来ています、そのサラダはレタスと胡瓜にトマトそれにアスパラガスやセロリが入っていてさらにでした。
パイナップルも入っています、動物の皆はそのパイナップルを見て言いました。
「沖縄らしいわ」
「パイナップルが入っていてね」
「甘酸っぱい感じもして」
「南国って感じね」
「そうだね」
先生も目を微笑まさせてそのサラダを見ています。
「こちらも美味しそうだね」
「それで最初にどれを食べるの?」
「ステーキにするの?」
「それともサラダ?」
「うん、最初にサラダを食べるのが欧州だけれど」
それでもと言った先生でした。
「それよりもね」
「ステーキなんだ」
「今回はそっちを先に食べるんだ」
「そうするんだ」
「そうしようかな、焼きたてが来たからね」
ステーキからは湯気が立っていてです、鉄板の上でしゅうしゅうと音が出ています。ステーキに乗せているバターが溶けています。
「こっちを先に食べようかな」
「じゃあそうしよう」
「ステーキを先に食べよう」
「実際かなり美味しそうだし」
「先にこっちだね」
「うん、こっちを食べよう」
こうしてでした、皆は最初はステーキを食べました。焼きたての分厚いステーキは食べがいがあってです。
先生は食べつつです、笑顔で言いました。
「美味しいね」
「そうだね」
「このステーキ美味しいよ」
「焼き加減もいいし」
「味付けもいいね」
「柔らかいけれど」
先生は食べつつ言い
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