意外な弱点
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、心の中でガッツポーズ。あの二組ができたところでこの展開は読めていた。当初の希望通りのペアに嬉しさが込み上げてくる。
「ちょっと〜!!僕ソフィアに食べられたくないよ〜!!」
「いいじゃん!!一緒に入ろうよ!!」
誰が誰と入るか決まったところで駄々をこね始めるセシリーだったが、ソフィアに抱き締められ早々に中に入っていく。続いて俺たちも入ろうとしたのだが、その直後に中から聞き覚えのある少女たちの悲鳴が聞こえてきて、なんだかドキドキが増幅したのだった。
それからお化け屋敷から出てきた俺たち。最初に入っていったソフィアたちが涙目になりながら外で待っており、無理をさせてしまい申し訳なくなった。俺とウェンディも結構騒いでいたが、二人の騒ぎようは半端じゃなかった。お祭りの出店なのになかなかの完成度だったと思う。怖かったけど、それでいて楽しめた気がする。
「もう絶対入らない・・・」
「ソフィアとは一緒に入りたくないよ〜・・・」
後ろでようやく心を落ち着けることができたソフィアとセシリーが小さくそんな感想を述べる。たぶん怖がったソフィアがセシリーに抱き付きまくったんだろうな、まぁ元々は彼女の発言が原因なんだから、仕方ないだろう。
「ソフィアって怖いものが苦手だったんだね」
「意外な弱点って感じだね」
二人に聞こえないようにコソコソと耳打ちし合う。もし彼女にセクハラされそうになったら、お化けでも水の造形で作り出してみるか?きっと泣きながら離れていくぞ!!
「おい、早く行かないと花火見れないぞ」
「近くで見た方が迫力あるよ!!」
すると、先頭を歩くレオンとシェリアが遅れてきた俺たちに向かって手招きをする。実はそろそろ時間も遅くなっており、まもなくメインイベントの花火大会が始まろうとしているらしい。花火なんてほとんど見たことないから、すごい楽しみなんだよね。
「花火が楽しみなんて、みんなガキね」
「シャルルも十分子供だよ」
興味ないような雰囲気を醸し出しているが、いつもよりも声のトーンが若干高く、シャルルも心の底では花火を楽しみにしてるのがわかる。それに気づいた俺とウェンディは視線を交わらせ、小さく笑う。
「ここ良さそうだね」
人がたくさんいる場所まで来ると、上空が見渡せる位置で立ち止まる。周りの人たちも花火が打ち上がるのを今か今かと待ちわびているようだ。
「お!!」
しばらく待っていると、一つの光がゆっくりと空に上っていくのに気付く。その光は一番高いところまで来ると、大きな音を立てて花びらの形へと膨らんでいった。
「キレイ・・・」
「うん・・・」
次々に打ち上がる花火を見上げながら、恋人と肩を寄せ
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