2章戦闘校舎のフェニックス
2章3話山での合宿、修行、夕食ときたら露天風呂
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
のかな?」
「祐斗、あれは放っておけ」
「う、うん、そうしようかな、じゃあ、となり失礼するね」
と、言いながら俺の隣に祐斗が座ってくる
「いやー、温泉ってのはいいもんだよ、なぁ、祐斗」
「うん、そうだね。僕も初めて温泉に入った時はそう思ったよ」
祐斗もそう言いながら温泉につかりゆっくりと息をはく
「そういえば、アレン君」
「ん?なんだ?」
「君のその全身の傷・・・どこでそんな傷を負ったんだい?」
すると、祐斗はそんなことを聞いてきた。
まあ、初めてこの体を見た人ならばほとんどが聞くだろうな
俺の全身には、夥しいほどの傷がある。裂傷や殴打痕、そして、火傷の痕など様々なものが首からしたに幾重にも刻まれていた
これらは10年前から俺がはぐれ悪魔や魔物を狩ったときや、修行のときにできた傷だ。
「まあ、昔色々とな」
「その傷、明らかに異常だと思うよ?一年や二年じゃそんなに傷はできない。しかも君の強さ。まるで長年戦乱の中に身を置いて数多の死線をくぐり抜けてきた人の強さだ。」
「・・・・・」
俺は祐斗の言葉に少し驚いた。まさか、祐斗がそんなことを言ってくるとは
「・・・よく見てるな、ああ、この傷はほとんどが昔魔物やはぐれ悪魔と戦ってできた傷だ」
「そうだったんだ、でも、それなら君が神器を短期間で使いこなしていることもあの強さも納得できる」
「いや、俺は強くなんかないさ、俺は弱い」
「どうしてそう思うんだい?」
祐斗は、首を傾げながらそう尋ねてくる
「強さってのは一概に言い切れないものなんだよ。単純な力による強さもあれば、強い信念を持つ心のことを強さともいう。力や想い、それらが幾つも絡まって一つになって初めて強さというものが成り立つと俺は思っている。俺にはそれがない。単純に強い力はあれど、心は弱い」
そうだ、たとえ強大な力を持ったとしても、救えないものはある
その反面、力を全く持たない奴が信念や想いで誰かを救うことだってある
強さってのは矛盾していると俺は思う
「一年のときから思っていたけど君を見ていると、本当に同い年か疑うよ。」
「そうか?」
「うん、そうだよ」
「マジかよ」
俺は祐斗の言葉に頭を掻きながら空を見上げる
夜空には綺麗な満月が浮かんでいた。そして周りには星々が綺麗に見えていた。都心から離れたところにあるせいか、夜空がとても綺麗に見える
「祐斗、イッセー、10日後のゲーム絶対に勝つぞ・・・あのクソ焼き鳥になめられっぱなしは癪だろ?」
「ははは、ライザー・フェニックスをそんな風に呼ぶなんてね。でも、確かになめられっぱなしは嫌だね」
「ああ、そうだな!ライザ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ