暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1516話
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る為に必要になります」

 そう告げられ、セキュリティカードと暗証番号の控えを渡される。
 ……こういう番号ってメモとして残しておくのは色々と危険なような気もするんだが……まぁ、今回は俺達に渡す為の臨時の措置なんだろう。
 実際、この手の暗証番号は変更するつもりになればそう難しくはない。
 恐らく俺達が用事を済ませてこの基地から出ていけば、変更するつもりだろう。
 そうして男に案内されながら基地の中を移動する。
 外見はともかく、中はきちんと電気も通っており、それなりに整備されていた。
 残念なのは、ベッドが結構安物のシングルだという事か。
 勿論ベッドの数が足りないという事はないのだが、俺と凛と綾子の3人で寝るには少し狭すぎる。
 出来ればキングサイズのベッドが欲しかったんだが……高望みし過ぎか。
 いざとなれば、このベッドを移動させてくっつければそれでいいし。
 寝室に適当に荷物を置き――空間倉庫の事は言えないのだから仕方がない――次に男に案内されたのは、格納庫。
 そこには俺が要求したように、MS用の推進剤がそれなりに用意されていた。
 だが、男は俺の方を見ると頭を下げてくる。

「すいません、実はMS用の武装はさすがに……」
「だろうな。そっちの好意で用意して貰ったんだから、文句を言うつもりはないよ」

 MS用の武器弾薬といったものは、当然ながら高い。
 これがきちんと金を支払っていれば話は別だが、ダイヤを複数持っているからといって、そこまでの厚遇は出来なかったということだろう。
 推進剤を用意してくれたのは、そちらは結構安いから……か?
 まぁ、武器弾薬に比べれば安いのは間違いないだろうし。
 それに武器に関しては、コルシカ基地からある程度盗んできている。
 また、俺がここで試したいのは、あくまでもこのW世界のMSの操縦に慣れる事だ。
 そう考えれば、こちらとしては武器弾薬がないのはそれ程気にしなくてもいい。
 勿論、あればあった方がいいんだが。
 その後も色々と細々とした説明を聞き、男は帰っていく。
 こうして、俺と凛、綾子の3人のみがこの基地に残された。

「さて、じゃあまずやるのは……この基地の調査だな」

 その言葉に、凛と綾子の2人は無言で頷きを返す。
 そう、幾らさっきの男が大丈夫だと言っても、それを信じるような真似は出来る筈がない。
 ましてや、ここを用意したのがマフィアである以上、全面的に信用出来る訳もなかった。
 向こうが俺の持っているダイヤを欲しているのであれば、こっちの弱みとかを知りたいと思ってもおかしくない。そこまでいかなくても、何らかの情報を欲するのは当然だった。
 そう考えれば、盗聴器や盗撮カメラの類が用意されていてもおかしくはない。
 ましてや
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