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魔弾の王と戦姫〜獅子と黒竜の輪廻曲〜
第12話『造られし者〜対峙した時代の光と影』?
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』以上の苦痛を与えることに、凱は何の躊躇もなかった!

「異端でも叛逆でも構わん!貴様の存在自体が!この世界に!この時代にとって!『異物』なのだ!」

罵声を叩きつけながら、ガヌロンは目にも止まらぬ連続技を繰り出す!
蹴りを!拳を!その竜を粉砕する鉄爪を!
対して凱は、紙一重で!かつ安全圏内で!相手の有効範囲外で回避!
言葉と言葉の衝突は続く!

「俺は!この力は神様がみんなを護る為にくれたものだと信じている!」

「神だと!?本当に存在すると思っているのか!?滑稽だな!ならば私の『本当の正体』を知ったうえで!私を倒すこともできるのだな!?」

「当たり前だ!」

凱は宣言した!その意思に揺らぎはない!

機界生命体(ゾンダリアン)も!管制人格(Zマスター)も!機界新種(ゾヌーダ)も!遊星主も!異次元体(ノヴァ)も!超越体(アンチノヴァ)も!悪魔も!黒竜(ヴァルバニル)も!俺は……俺たちは!『人ならざるもの』の戦いに勝利してきた!」

ついに凱の拳はガヌロンを捕えていく!

「いまになって『異端』扱いされても構わない!『叛逆』なら一度経験している!今更!お前の正体が何であろうと!……」

正体という言葉に反応し、ガヌロンの瞳に薄暗い感情が色濃く映る!

「そう……ならば!見せてやろうか!?シシオウ=ガイ」

「見せて……もらおうううううかぁぁぁ!!」

皮の溶けたガヌロンの手は、骨となり、やがては妙な光の燐光を纏う。だが、凱はそれに構わず拳を振り上げる!























――次の瞬間、猛虎のようだった凱の拳はピタリととまる――

――そして、勇者らしからぬ怯える子供のような顔で、ガヌロンを見ていた――






















な……に?







俺の目の前にいる、こいつは……一体誰だ?







まるで……『鏡の影』を見ているようだ。



「あ……ああああ!」





〈どうしたのだ?今更『私の正体』を知ったところで、どうということはないのではないか?〉





「……あ……あ……あ!?」





――震えが……止まらない――

――これは……恐怖?……それとも……慟哭?……嫌悪?――

――なんで……なんでだよ!?誰だ!?こいつは!?――

ドレカヴァクは語り出す。

「まさか……ここは異世界などと思っていたのではなかろう?」

軽蔑するかのような口調で、ドレカヴァクは紡ぐ。

「貴様の翻訳器官は何も教えなんだか?幼生体(こども)との教
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