第一幕その十
[8]前話 [2]次話
「諦めない、そして絶望しない」
「そうしてだね」
「学んで答えを出すべきだよ」
「先生は絶望しないんだ」
「絶望したら」
それこそというのです。
「そこで立ち止まってしまうから」
「だからなんだ」
「そう、今度の沖縄でもね」
「楽しんで学んで」
「答えを出していくよ」
こうお話してそしてでした、先生は王子にあらためて尋ねました。
「お茶どうかな」
「あっ、頂いていいんだ」
「遠慮は駄目だよ、だからね」
「どのお茶かだね」
「どれを飲むのかな」
「そうだね、暑いしね」
このことから答えた王子でした。
「冷えた麦茶あるかな」
「あるよ、じゃあね」
「麦茶を出してくれるんだ」
「それと水饅頭を食べよう」
こちらをというのです。
「おやつにね」
「水饅頭だね」
「あれはいいよ」
このお菓子についてもお話した先生でした。
「丁度三時だしお茶にはいいよ」
「今日は麦茶でティータイムだね」
「うん、水饅頭に」
ティータイムだからです、先生はさらにお話しました。
「水羊羹、わらび餅でね」
「三段ティーセットだね」
「ティーセットだからね」
何といってもというのです。
「三段でないと」
「だからだね」
「これでいこう」
「それじゃあ」
「皆も一緒に食べようね」
こうしてでした、先生はこの日は冷えた麦茶と冷たい和菓子でティーセットを楽しみました。沖縄に行く時の囁かな一時でした。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ