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ドリトル先生と沖縄の蛇達
第一幕その十

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「諦めない、そして絶望しない」
「そうしてだね」
「学んで答えを出すべきだよ」
「先生は絶望しないんだ」
「絶望したら」
 それこそというのです。
「そこで立ち止まってしまうから」
「だからなんだ」
「そう、今度の沖縄でもね」
「楽しんで学んで」
「答えを出していくよ」
 こうお話してそしてでした、先生は王子にあらためて尋ねました。
「お茶どうかな」
「あっ、頂いていいんだ」
「遠慮は駄目だよ、だからね」
「どのお茶かだね」
「どれを飲むのかな」
「そうだね、暑いしね」
 このことから答えた王子でした。
「冷えた麦茶あるかな」
「あるよ、じゃあね」
「麦茶を出してくれるんだ」
「それと水饅頭を食べよう」
 こちらをというのです。
「おやつにね」
「水饅頭だね」
「あれはいいよ」
 このお菓子についてもお話した先生でした。
「丁度三時だしお茶にはいいよ」
「今日は麦茶でティータイムだね」
「うん、水饅頭に」
 ティータイムだからです、先生はさらにお話しました。
「水羊羹、わらび餅でね」
「三段ティーセットだね」
「ティーセットだからね」
 何といってもというのです。
「三段でないと」
「だからだね」
「これでいこう」
「それじゃあ」
「皆も一緒に食べようね」 
 こうしてでした、先生はこの日は冷えた麦茶と冷たい和菓子でティーセットを楽しみました。沖縄に行く時の囁かな一時でした。
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