第一幕その十一
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「それもしないわ」
「そうだよね」
「生が基本よ」
あくまでというのです。
「私達はね」
「だからだね」
「ナターシャ達は自分達で何とかしてね」
鶏の国で食べるものはというのです。
「そうしてね」
「ええ、そうさせてもらうわ」
ナターシャもビリーナに答えます。
「オズの国だから食べるものには困らないし」
「そういうことでね」
「ええ、じゃあマンチキンでは」
あの国ではとです、ナターシャはさらに言いました。
「青いボルシチやピロシキを食べることにするわ」
「青いトウモロコシじゃないの」
「そちらも食べたいけれど」
それと同じだけというのです。
「ボルシチも食べたいから」
「そこはロシア人ね」
「ええ、日本でもよく食べているけれど」
ボルシチやピロシキもというのです。
「オズの国でもそうしたいから」
「そういうことね」
「ええ、青いボルシチでも」
外の国では赤いこのシチューもです、マンチキンはそうなるのです。
「美味しいのよね」
「というかね」
ここでドロシーが言ってきました。
「オズの国ではそれぞれの色があるから」
「はい、ウィンキーでは黄色のボルシチですよね」
「ギリキンでは紫でね」
「この都では緑ですね」
「それぞれの色があるわよ」
カドリングは赤ですがボルシチは元々赤いので特に言いませんでした。
「オズの国ではね」
「そうですよね」
「けれど色は違ってもね」
「美味しいことは変わらないですね」
「色は違っていてもね」
「味は変わらないですね」
「そういうことよ、じゃあ私もね」
ドロシーもというのです。
「ビリーナの国にお邪魔したいけれど」
「あら、また冒険の虫が出て来たのね」
「そうなの」
ビリーナにもにこりと笑って答えます。
「ここにきてね」
「ドロシーのいつもの虫ね」
「どうも私の中のこの虫は元気らしくて」
自分の中にいるその虫のことをです、ドロシーはビリーナににこにことしてお話します。
「すぐに冒険に行きたくなるのよね」
「オズの国の何処かへのね」
「だから今回もね」
「私の国への冒険ね」
「それに行っていいかしら」
「知ってる?貴女はオズの国の何処でもフリーパスなのよ」
これがビリーナの返事でした。
「だからね」
「ビリーナの国に行ってもいいのね」
「ええ、むしろ貴女が来てくれるのなら」
オズの国でも屈指の人気者のドロシーがというのです。
「私も大歓迎よ」
「それじゃあね」
「ええ、行きましょうね」
「貴女のお国にね」
「じゃあ今日はお散歩の後は晩御飯を食べてね」
トトがお話をまとめました。
「それでお風呂に入って休んで」
「それからよね」
「明日の朝に出発しよう」
ドロ
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