第一幕その十
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「この通りね」
「そうなのね」
「ええ、じゃあそろそろお散歩よね」
エリカはここでドロシーに尋ねました。
「そうよね」
「ええ、そうよ」
ドロシーはエリカにはっきりと答えました。
「もう行くわ」
「じゃあね」
「それならよね」
「休むわ」
そうするというのです。
「私はね」
「それじゃあね」
「さて、じっくり寝るわよ」
ナターシャが猫じゃらしを止めたのでエリカも反応を止めてでした、自慢の毛の手入れをしながら言うのでした。
「これからね」
「じゃあ私達はね」
ドロシーはエリカ以外の皆に声をかけました。
「お散歩に行きましょう」
「王宮は広いですしね」
「お散歩のしがいがありますね」
「それならですね」
「今日はそうして楽しむんですね」
「そうよ、じゃあいいわね」
こう言ってです、そしてでした。
皆はお昼寝に入るエリカと別れてでした、王宮の中のお散歩をはじめました。そのお散歩を楽しむ中で。
ふとです、ビリーナはガラスの猫と共に皆の先頭を歩きながらこんなことを言いました。
「そういえばナターシャ達は私の国には来たことがないわね」
「ええ、そうね」
ナターシャがビリーナに答えます。
「私達五人はね」
「そうだったわね」
「貴女は女王様でもあったわね」
「そうよ、鶏の国のね」
ビリーナの家族の王国のです。
「旦那が王様でね」
「そうだったわね」
「じゃあ一回来てみる?」
ナターシャ達にお顔を向けて言いました。
「そうしてみる?」
「お邪魔していいの?」
「いいわよ」
一言で答えたビリーナでした。
「それじゃあね」
「確かマンチキンの国ね」
「そこにあるわ」
オズの国の東の国です、色は青です。
「じゃあ行きましょう」
「マンキチンだね」
「そういえば最近行ってなかったね」
「マンチキンもいいよね」
「じゃあ行きましょう」
四人も言います、そしてです。
四人であらためてです、ビリーナに言いました。
「それじゃあね」
「案内してくれるかな」
「ビリーナの国までね」
「マンチキンまでね」
「そのつもりで提案したから」
だからというのです。
「喜んでそうさせてもらうわ」
「それなら」
ナターシャも笑顔で言うのでした。
「お願いするわね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「食べるものは人間とは違うから」
「そうね、生のものばかりね」
「生のトウモロコシや麦よ」
それの粒です。
「私達鶏が食べるものはね」
「そうだよね」
トトはビリーナのすぐ後ろ、ドロシーの足元から応えました。すぐ後ろにドロシーがいてドロシーの後ろに五人がいます。
「生が基本だよね」
「ポップコーンも食べるけれどね」
「冷えて
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