第一幕その七
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「これが一番好きよ」
「お醤油がなのね」
「そうなの、じゃあ食べましょう」
「ええ、それぞれの食べ方でね」
ドロシーはマヨネーズを付けています、ビリーナは何もです。
そしてそれぞれの食べ方でトウモロコシも他のお料理も食べてでした、皆はまずはお昼御飯を楽しんでです。
ドロシーの提案通り王宮のお散歩をすることにしました、ここでガラスの猫とエリカを呼びますと。
エリカはです、大きく欠伸をしてから言いました。
「私は別にいいわ」
「あら、どうしてなの?」
「だって眠いから」
こうナターシャに答えます。
「お昼寝したいの」
「それでなの」
「動きたい時に動くから」
こうも言うのでした。
「別にいいわ」
「そうなのね」
「というかね」
「というか?」
「猫はそうでしょ」
「好きな時に寝て好きな時に動く」
「それが猫という生きものだから」
だからというのです。
「私もそうするわ」
「それじゃあね」
「ええ、そういうことね」
「私は付き合うわ」
ガラスの猫は自分のガラスの身体ヲペロペロと舐めてもっと奇麗にしつつそのうえでナターシャ達に言いました。
「そうするわ」
「貴女は寝る必要がないからね」
「そして休む必要もないから」
ナターシャにも答えます。
「だからね」
「今日のお散歩もなのね」
「幾ら動いても疲れないから」
だからというのです。
「好きなだけ動くわ」
「そうするのね」
「ええ、そうするわ」
まさにというのです。
「暇だしね」
「それじゃあね」
「さて、手入れもしたし」
そのガラスの身体のです。
「行きましょう」
「あんたいつも身体の手入れをしてるわね」
エリカはガラスの猫に横から言いました。
「私以上に」
「私の身体は手入れをすればするだけ奇麗になるからね」
今も舐めつつ言います。
「だからなのよ」
「奇麗にしているの」
「そうよ」
まさにという返事です。
「それはあんたもでしょ」
「確かに私もそうだけれど」
「それでもなのね」
「あんたには負けるわ」
「あんたは寝たり食べたりするからね」
「その分なのね」
「手入れをする時間が少ないのよ」
それに対してガラスの猫はいつも起きています、それでなのです。
「私よりもね」
「そういうことね」
「それでどう?私の身体」
そのガラスの身体だけでなく透き通ったその身体の中にある赤い脳とハートもここぞとばかりに見せてです、エリカに聞くのでした。
「最高に奇麗でしょ」
「ええ、手入れをしているだけあってね」
「あんたも手入れをすればね」
「奇麗になるっていうのね」
「そうよ、そうしたらいいわ」
「まあね、私もね」
エリカもこう言います。
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