第58話 最低
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に跳ね返ってきた。
「っ......ぐ!」
避けたが右肩に当たり、御坂は辛うじて躱した体勢で拡がっていく鈍痛に顔を歪めせた。
何が......?
白い髪の少年には衝撃による白い煙が取り巻いているが、レールによる傷はおろか服にすら汚れが付いていない。
アクセラレータは、鋭い笑みを浮かべると楽しそうに正解が解っている答え合わせをし始めた。
「そうかそうか、予定と違うから何かと思ったら......オマエオリジナルかァ」
ゾクゥ!
これほどのプレッシャーは御坂は感じたことがなかった。
ここまで冷酷な殺気も......
唯一、匹敵しそうなのはサソリだけだ。
「はあはあ、御坂さん待ってください」
橋を降りる階段から湾内と泡浮が息を切らしながら必死にもつれそうな足取りでやってきた。
「き、来ちゃダメぇぇぇー!」
御坂はお腹の中から唸るように声を張り上げた。
目の前にいるコイツは、今までとはケタ違いだ
湾内さん達を逃さないと......
「はあはあ......み、御坂さん?」
慌て立ち止まる湾内達だが、アクセラレータの隣に地面からトゲを生やした奇妙な人物が出現した。
「これも実験に入っていンのかァ?」
「いや、予定外だね」
「!?......違う!アンタから吹っかけて来たゲームでしょ!?」
「......そういえばそうだね......で、どうするの?死んじゃったよ」
「っ......!!?」
御坂は、バチバチと電撃を放ちながらポケットに入れてあるコインを手に取ると力を溜め始めた。
「アンタ達が殺したんだろうがぁぁーーーーッ!!!!!」
自身最強の超電磁砲を放つ、高過ぎる磁力に円形状に衝撃波が広がりながら二人を貫こうとする。
「......殺したのは君だよ......御坂美琴」
黒白はっきりした男の前にアクセラレータが陣取り、ベクトル変換で御坂へと跳ね返した。
「!?」
「御坂さん!」
「あ......」
視界全体に自分が放った蒼白いレールガンが迫ってくる。
御坂は動けないでいた。
あの時、脚を千切られた際にミサカが放った姿と重なった。
「ゲームオーバー......」
黒ゼツがそう言うと跳ね返り、地面に刺さったレールごと吹き飛ばされて、衝撃波により御坂のいた場所を巻き込んで爆発した。
爆煙が上がる中で、爆発による衝撃が何故か一点に収束し始めて煙の中から暁の外套を身に纏ったサソリが出現した。
「出たねサソリ」
「相変わらずロクな事をしねぇな......ゼツ」
白ゼツは耳まで口を裂けてニタニタと笑い始めた。
「大丈夫ですの?お姉様?」
御坂はいつの間にか湾内達の所に移動しており、周囲には白井を始め、麦野と絹旗、滝壺が立っていた。
「
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