第58話 最低
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なさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
痛かったよの
苦しかったよね
全部、あたしのせいだ......
白い髪の少年に向けて、大電流をぶつける御坂だが少年の周囲に障壁が生まれて無傷のまま長めの前髪の隙間から御坂を睨み付けた。
御坂は追撃の手を緩めることなく周囲に散らばる『あの子』の形見である砂鉄を流し込んだ大電流で操ると渦を発生させて巨大な鋭い手へと変化させて、アクセラレータに伸ばしていく。
そして、アクセラレータに被弾するかしないかの近距離で彼を包み込むように巨大な砂鉄旋風に巻き込ませた。
しかし、砂鉄旋風の一点から弾くように円柱の空間が出来ると無傷なアクセラレータが姿を現し、鋭い武器を誇っていた砂鉄が煙のように力を無くして棚引いて行った。
「タネが割れたら、どーってことねぇがな」
そんなっ
アレを食らって傷ひとつ負ってない!?
「一体......」
基本的に御坂は能力による世間や公表されているような序列をあまり意識していなかった。
レベル5だから、弱い能力者を歯牙にもかけない。
レベル5だから偉そうに振舞って、自分は一番奥で安楽椅子に座り続けるのが嫌いな人間だった。
そういう気概だからこそ、子供達とも全力で遊んだり、友人の為に身を犠牲する事も躊躇しなかった。
その性格によって彼女の元には多くの友人が出来たと云える。
学園都市第三位 常盤台エース
超電磁砲(レールガン)
序列的にいえば、御坂の上に君臨するのは僅かに二人。
人口 二三○万人の中にいる二人の為の対策など毛の先程も考えていなかった。
相手は、学園都市が誇る最強の能力者『一方通行』
出会えば、相手を再起不能に追い遣る事に微塵のたじろいもない。
死を持っての敗北か
逃げるか......
瞬時な判断しなければならない揺るぎない学園都市第一位
御坂は視界の端に見覚えのある靴やルーズソックスがそのままの状態で千切られた脚や腕があるのに気付いた。
いや、身体の一部だけでなく一直線に貨物列車の下に永延と続いている拭き馴らされた血痕。
「ああああー!」
三度、吐き気が込み上げる。
人間の血の匂いが嫌な記憶を開きだして、悪寒が走る。
御坂は、声にならない叫びを上げながら整然と配備された線路の留め金を引き剥がすと線路のレールを電磁石化して集めて持ち上げるとアクセラレータに突き刺そうと何発も逃げ場を封じるように突き刺さしていく。
そして、白い髪のアクセラレータに三本のレールが勢い良く狙いを付けて向かって行くが......
「!?」
ガァァンと弾かれたレールが断端部で大きく回転するように御坂
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