ガンダムW
1515話
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折角金があるんだし、ファーストフード店のような安い場所ではなく、この地方の特産品を食べたい。……ウナギのゼリー寄せとか、そういうゲテモノはともかくとして。
まぁ、ファーストフード店も決して侮れないというのは、ナデシコ世界で十分理解しているんだが。
結局ホウメイとテンカワが幾ら頑張っても、あのフライドポテトと同等のものを作ることは出来なかったのだし。
「そうね。……あそことか、どう?」
凛の視線の先にあったのは、一軒の喫茶店。
見た感じだと、趣味のいい店に見える。
夕方前の午後ということもあって、店の中もそんなに混んでいる様子はない。
何よりの決め手は、その店からいい匂いがしてきているという事だろう。
「あたしは構わないけど。アクセルは?」
綾子の言葉に俺も構わないと頷き、こうして俺達3人は喫茶店へと向かう。
そうして店の中に入ると、さっきの男が戻ってきた時にすぐ分かるように窓際の席を用意して貰い、それぞれ注文をする。
俺はいつものようにたっぷりと食べるものを中心にした注文だったのだが、予想外なのは凛や綾子もガッツリと食べる料理を注文した事だ。
「驚いたな」
「しょうがないでしょ、昨夜……あんなに体力を使わされたんだから。これからの事を考えると、しっかりと食べておく必要があるのよ。今夜の事もあるし」
「……さ、さすがに今夜は昨夜程に激しくはない、よな?」
薄らと頬を赤くして尋ねてくる2人に、俺は小さく肩を竦める。
昨夜……というか、今朝までか。とにかく、かなり激しかったから、凛と綾子の体力が消耗しているのも理解出来る。
一応加減をしたつもりだったんだが……ともあれ、今夜どうなるのかは、まだはっきりとは分からない。
金はあるんだし、またどこかのモーテルかホテルにでも泊まることになるのは間違いないだろう。
そんな話をしている間に、店員が料理を運んでくる。
パスタ、サンドイッチ、ピザ、ホットドッグ等々……いわゆる軽食に近い料理が殆どだったが、それがテーブル一杯に並んでいれば、壮観と呼ぶしかない。
勿論注文しているのはこれだけじゃなく、食事が終わったらデザートが出てくる事になっている。
早速とサンドイッチに手を伸ばし、口へと放り込む。
柔らかなパンとハム、レタス、タマネギ、ゆで卵……シンプルだが、これがまた美味い。
「へぇ……」
俺と同じくサンドイッチに手を伸ばした綾子の口からも、感心した声が出る。
かなり美味い料理だし、これはこれでありだよな。
「ピザも生地が薄いけど、カリッとしてて食感がいいわね」
ピザに手を伸ばした凛も、満足そうに頷く。
こうして見ると、十分にこの店は当たりだったと言ってもいい。
「それで、アクセル。
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