ガンダムW
1515話
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金が10万相当だったのに比べ、一気に25倍になったのだから。
そう考えれば、資金的な不安は一切なくなったと言ってもいいだろう。
それに裏社会の人間にも伝手が出来たし、こうなれば空間倉庫に収納している金塊や宝石といったものを入手出来る可能性も……うん? そう言えば。
「おい」
「はい、何でしょう」
俺が声を掛けると、男は即座に反応する。
自分達が生かして貰っているというのが分かるからこその態度。
普通ならプライドがないのか? とか言ってもおかしくないんだが、ここで下手に反抗すれば命を奪われると思っているのだから、この反応は正しい。
ともあれ、下っ端の中の下っ端という存在の男だが、それでも裏社会の人間なのは間違いない。なら……
「ガンダニュウム合金を手に入れる事は出来ないか?」
「……は? 何ですか、それ?」
俺の言っている物が何なのかまるっきり分からないといった様子で男が呟く。
一瞬誤魔化しているのか? とも思ったが、この様子を見る限りでは特にそういった様子もない。
本心からガンダニュウム合金の事を知らないのだろう。
いやまぁ、宇宙でしか製造出来ない素材だけに、そこまで詳しくなくてもしょうがないのかもしれないが。
原作だと普通に会話に出て来たからから、それなりに知名度は高いのかと思っていたが……幾ら知名度が高くても、ある程度教養とか知識がないと分からない代物なのか。
「そうか、お前が知らないのは分かった。なら、お前の上司に聞いてみろ。勿論ただで寄越せなんて言わない。相応の報酬は支払おう」
ポケットの中に入れていた手に、空間倉庫から目的の物を取り出す。
そうしてポケットから抜いた手には、小さな革袋があった。
男に革袋の中を見せる。
中に入っていたのは、小粒ではあるが間違いなくダイヤ。
これもまた、俺が今までテロリスト達を襲撃した時に入手した代物だ。
人工ダイヤとかではなく、本物のダイヤだ。
それを理解したのか、それとも単純にダイヤの美しさに目を奪われただけなのか。
ともあれ、男は幾つものダイヤを目にして息を呑む。
「これを……本当に?」
「ああ。ガンダニュウム合金を仕入れる事が出来たらな。ただ、もしガンダニュウム合金の偽物で騙そうとしたら……分かってるな?」
革袋が乗っていない方の手で、ゆっくりとを何かを握る手つきをする。
金属製の拳銃を容易く金属塊にした行為を思い出したのだろう。男は無言で何度も頷く。
こいつ等にダイヤをやるのは多少惜しいが……ぶっちゃけ、その気になればダイヤは幾らでも作れる。
人造ダイヤという存在を作るのも難しくないし、天然のダイヤもキブツを使えば容易に作れる。
いや、寧ろ手間という意味ではキブツで天然
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