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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
2話『大切な人』
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う言う意味じゃ、専用機が与えられている彼女は本当にエリートって所なんだろ」

「まあ、そんなはっきり言われると照れますわ」

 四季の言葉に顔を赤くしてそう言っているセシリアさん。その言葉の中で彼女の心境としては、『あの時に出会った騎士王に似た面影がある四季に言われると』と言う所が抜けている。

 更に箒がISの開発者である『篠ノ之 束』の関係者と言う事が有って一悶着あったりしたが、突然の衝撃音と共に中断させられる。

「貴様等……無駄話もその辺にしておけ、これ以上の授業妨害は許さんぞ」

「「「「はっ、はい!」」」」

「はーい」

 強制的に殺気だった目で睨み付ける事で無理矢理授業を再開させる千冬。千冬の事を嫌っている四季も授業に意識を戻す。……今回は明らかに自分達が悪いので。

 殺気については完全に受け流している。……世界最強だろうが、戦闘では無くスポーツに分類されるルールのある競技の最強……。幾ら兵器転用が可能であり、人の命を容易く奪う武器を持っているとは言え、本物の英雄の殺気には遠く及ばない。殺気に対応する訓練まで受けている四季にとっては受け流せる程度のものでしかない。

(……スポーツね……悪いとは言わないけど)

 スポーツであると言う事は否定しないし悪く言う気は無い。だが、容易く人を殺せる武器を持った物を安全と言うのはどうかと思う。
 ……そんな状態で使い続けていれば、何時かそれが武器だと言う事を忘れて、生身の人間に向けて遊び感覚で引き金を引く者も出るのではないかと危険視してはいるが。

 忘れてはならない感覚……コマンドガンダムから真っ先に教えられた事は、ISやそれに伴う武装が……『兵器』であると言う事だ。それを忘れずに武器の重みは人の命の重さだと生身で持たされた事も有る。
 刀を与えられた侍が可愛がっていた犬を切らされ、命の重さを理解させる事もあると言うのは武者ガンダムから言われた事だ。
 騎士ガンダムからはモンスターとは言え命を奪う『重さ』を伝えられた。

 彼等の教えの上に思ったことが、『絶対防御』が与える一種の危うさだった。













 此処で一度物語りは先日の夜……丁度四季と詩乃がイチャついていた時まで遡る。

 IS学園の寮の一室。丁度一人分だけ部屋を確保でき、もう一人は女子生徒と一時的に同室と言う事になった。
 当然ながら、一夏は一人部屋に二人住めばいいと言ったのだが、実は元々特例の交渉と前後して準備が始まったその部屋は、元々半ば物置として使われていた管理人室の予備の部屋の掃除と家具の用意をしたそうだ。その為に他の部屋より狭く一人部屋となってしまうらしい。

 秋八は真耶からその言葉を聞いた時に自分から女生徒との同室を
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