ガンダムW
1514話
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ものだ。
拳銃の材質には金属以外に強化プラスチックとか樹脂製のものが使われている事も多いのだが、幸いと言うべきかこの拳銃は金属の塊だ。
それだけに、目の前でその金属の塊を握りつぶされるのを見せられた男達は、一瞬にして戦意をへし折られてしまった。
……まぁ、これが五飛辺りなら、まだ元気だったかもしれないが。
ヒイロだったら自爆して、デュオならこっちと意思疎通を図り、トロワは撤退し、カトルなら友好的に接してくる……といったところか?
ともあれ、こいつ等がただのチンピラである以上、こうしてあっさりと諦めるのはある意味当然の事だった。
「さて、もう一度同じ質問を繰り返そう。くれぐれも……く・れ・ぐ・れ・も、言葉を間違えないようにな。……お前達、何をしている?」
こうまでして俺がこのチンピラ達に詳しい話を聞くのは、別にそれを止めさせようとか、そんな風に思っての事……ではない。
ただ、もしかしたら……そんな思いがあった為だ。
「その、盗んだ車とかを裏の人間に売り捌いてます」
ビンゴ。
やっぱりその手の悪事をしていたか。
つまり、この金額はその報酬という訳なのだろう。
出来ればMSとか軍用車とかを売り捌いているとかだったらもっと良かったのだが。
……まぁ、ただのチンピラにそんな真似が出来る筈はないか。
それでも裏の世界の人間に伝手が出来たというのは、こっちにとっても予想外のラッキーだった。
もしかしたら、上手い具合にハワード達と連絡を取る事が出来るかもしれない。
ともあれ、聞きたい事は聞いた。
後は拾った財布からそれぞれ紙幣を抜き出し……こうして俺は、日本円にして一気に250万円近い収入を得ることになる。
紙幣を抜き取られるのを見ていたチンピラ達が絶望に近い表情を浮かべていたが……俺に喧嘩を売ってこの程度で済んでいるのなら、それはラッキーだと思うんだが。
いや、マジで。
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