ガンダムW
1514話
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を隠してるのか? ああ、安心しろ。お前の連れの女は俺達がたっぷりと味わってやるからな」
「……お前達でどうにかなるとは思えないんだがな」
溜息を吐きながら、男達との距離を詰める。
こっちが人数差にまったく怯えた様子がないのを気にしているのか、男達は少しだけ驚きを露わにしながら……次の瞬間、殆ど発作的に懐から拳銃を取り出す。
こういうところが日本じゃないよな。
いや、俺もアクセルに生まれ変わってからもう随分と経つから、日本以外の流儀にも慣れているけど。
それでも日本だと、こういう時に出てくるのは大抵がナイフだ。
だが、ここではあっさりと拳銃が出てきた。
向こうはこれで自分達の勝利は決まったと、凛と綾子という極上の東洋美女2人を思う存分味わえると、そう考えたのだろう。
しかし……当然ながら、俺の行動は向こうが拳銃を出してきた程度でどうにかなるものではない。
先頭の男が銃口を俺に向けているにも関わらず、俺は一瞬の緊張すらしないまま歩を進める。
「おいっ、これが見えないのか? 死ぬのが怖くないのか!?」
「どうだろうな。その程度の拳銃で俺を殺せると思うのなら、やってみるといい……ぞ!」
その言葉と同時に、一気に間合いを詰める。
別に瞬動を使ったとか、気配遮断を使ったとか、そういう特殊な何かを使った訳ではない。
純粋に地面を蹴って、間合いを詰めただけだ。
ただ、このW世界の人間が……それも特に鍛えた訳でもないチンピラが、俺の身体能力に対処出来なかっただけだ。
そうして瞬時に間合いを詰めると、拳銃を持っている男の手首へとそっと手を伸ばし……ゆっくり、ゆっくりと、手首の骨を砕かないように力を入れていく。
まるで羽毛に触れるかのような、そっとした力加減。
だが、それはあくまで俺にとっての力加減でしかない。
普通の……拳銃を握っている男にしてみれば、手首が万力で締められたかのように感じられたのか、握っていた拳銃が地面へと落ちる。
別にここで拳銃を撃たせるような真似をしてもよかったのだが、そうすれば間違いなく警官なり軍隊なりが飛んでくる。
今の時点ではそういう勢力とは接触したくないというのが、俺の正直な気持ちだった。
「痛っ、離せ……離せよ、このクソ野郎が!」
痛みに叫ぶ男から手を離すと、そのまま再び地面を蹴って男達の背後へと回り込む。
俺にとっては幸いなことに、そして男達にとっては不幸な事に、俺が先程までいた場所は袋小路であり、逃げ場所は男達の後ろにしかなかった。
つまり、男達の背後に回り込んだ現状を考えれば、向こうに逃げ場が存在しなくなったという事を意味している。
向こうにもそれが分かったのだろう。5人の男達の顔に恐怖が浮かぶ。
自分達こそが逃げられな
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