暁 〜小説投稿サイト〜
IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
1話『クラスメイトは全員女の子?2』
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て正直に答える事にした。

「……やはり、貴方はあの時の……」

 四季の言葉にセシリアはそう呟く。あまりにも呟く声が小さ過ぎたために同時になったチャイムにかき消された。

「それではまた後ほど」

「ああ」

 セシリアが席から離れていくと、慌てて一夏と秋八、『篠ノ之 箒』の三人が教室に駆け込んできた。

「……何やってたんだ、あいつら?」












「これより、来週行なわれるクラス代表戦に出る者を決めたいと思う。クラス代表の仕事は教師の手伝いや生徒会主導の行事への代表参加を行なって貰う。自薦他薦問わない、誰か居ないか?」

 授業中、千冬が教壇前で唐突に切り出した話にクラス中が反応する。

(面倒だな……)

 それがクラス代表についての四季の反応の全てである。寧ろ、必要以上に元姉と関わらなきゃならないストレスが溜まるような立場など、好き好んでなるわけは無い。

「はい、織斑君を推薦しまーす!」

(……それでは誰か分からないだろうが、バカモノ)

 生徒の誰かが手を挙げてそう宣言する。流石に同じクラスに織斑姓の人間が二人も居るのだから、姓だけでの推薦では一夏と秋八のどちらか分からないだろうと、千冬は内心でそう思う。

「それじゃあ、誰か分からないよー。私は一夏くんの方がいいと思いまーす」

「それじゃあ、優しそうな秋八君のほうが良いかなー」

(秋八ならクラス代表の仕事も問題なく出来るだろうな。一夏が代表になった場合も問題があれば秋八が助けてくれるだろう。何より、行事の参加でISを稼動させる機会や実戦経験が他の生徒よりも多く取れる)

 弟二人が推薦された事で、彼らがクラス代表に就任した時の事を考えながら内心気を良くしていた。

「私は五峰くんがいいと思います」

(四季!? そうだ、四季が代表になれば教師の手伝いと言う事でアイツと関わる時間が増える。そうなれば……昔の様に、また……兄弟四人で暮らせるかもしれない……)

 女子の一人が四季を推薦した瞬間、千冬が四季が代表になった場合の事を考えて、内心で弾んだ声を上げる。
 既に失ってしまった過去を想い、過去を取り戻す機会を得られるかもしれないと思う。だがそれは、

「却下!」

 他でもない、四季自身によって否定される。
 即座に四季が立ち上がり四季を推薦した生徒に向かってそう告げる。そもそも、入学当初の契約ではテストパイロットの仕事を理由に自宅通学となっている。その為にクラス代表としての仕事は果たせないと言う事になる。

「DEMコーポレーションのテストパイロットの仕事があるんで、契約ではオレは自宅通学……と言う事になっている。だから、代表の仕事は満足に出来ない。それに
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