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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
1話『クラスメイトは全員女の子?2』
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なく娯楽で命を奪われる者も多かった事件だ。そして、人間が居なくなり怪物だけになった時に、人を怪物に変えた親玉によって怪物達は連れ去られる。時に人間のまま連れ去られる者も居たが、彼等の末路は哀れな物だった。
大規模に原因となった親玉が動いた時がクリスマスだった。……此方も唯一有効な対応が出来たのはISだけだった。……ISの持つ絶対防御は人を怪物へと変える力に対しても絶対的な防御が出来たと言うのが、最大の理由である。
他の兵器ではパイロットが怪物へと変えられた結果では有るが。
クリスマス……此方の世界に出現した親玉を倒す為に現れた“彼ら”と共に四季達が親玉を討伐できたのが、その時だった。
その二つの怪物に対して有効な対応が出来た事から、軍事やレスキューと言った面での女性優遇が強くなり始めた事を切欠に、何時の間にか女尊男卑と言う思想に向かって行った。
元々下地は出来ていたのだろう。その切欠となったのが二つの怪物事件だ。
まあ、そんな思考の者達からすればよく思っていないのが四季を初めとする三人の男性の操縦者だ。まだ好奇心だけで悪意がない分マシと言う所だろう。
「『織斑 秋八』です。趣味は料理と剣道……あと読書です。ISを動かした一人目の男性……正確に言えば僕が二人目らしいですが、ISについての知識はあまり無いので、皆さん宜しくお願いします」
(チッ!)
柔らかく微笑みながら眼鏡をかけた優しげな青年……織斑秋八がそう自己紹介すると女生徒達から黄色い歓声が上がるのを見て、四季は内心で舌打する。
幼い頃……当時未成年で何の地位も無かった千冬では幼い子供三人を育てられないと言う理由で引き取られた……ある意味では直接的な切欠となった相手である。寧ろ、今の生活の方が充実していると言えるが、それでも感謝など一切していない。
家族であった頃、姉や兄や周囲に対する対と度は逆に四季を散々苛めていた事もある。真冬に秋八に薄着で家から閉め出された事が義父との出会いの切欠となったのだが……恨みこそ有っても感謝など抱ける訳も無い。
「『織斑一夏』です。よろしくお願いします」
続いて簡潔すぎる挨拶で『以上です』と完結させたのが、長兄に当たる一夏だ。……秋八に苛められ、千冬にも碌な扱いをされなかった四季にとっては唯一本当の家族だったと思っている相手だ。
久し振りの兄との再会は嬉しいが会いたくも無い相手がこの学園には多い。
(それもこれも、一兄と奴が間違ってISに触れたせいか)
そう思うと心の中で溜息を吐く。……そう思ったとき、一つの違和感に辿り着いた。
(待て! なんであいつは藍越学園とIS学園の受験会場を間違えた?)
苛められはしていたが、昔から秋八は何でも完璧に出来ていた。
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