人形-マリオネット-part3/残酷な真実
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ど…」
その理由について、ムサシはルイズとモンモランシーにその理由を明かした。
サイトは走り出した。
今朝目覚める前に見た悪夢。奇怪なメッセージ。ハルナの失踪。その三つがトリプルで自分に降りかかってきたことで、彼はハルナの身に危険が及ぼうとしていることを確信した。
『サイト、あまり焦んな。あの子を見つける前にお前がバテるぞ』
ゼロがサイトの中から警告を入れてくる。
「これが落ち着いてられるかよ!前におおとりさんが言ってただろ?ハルナには気を付けろって!
もしかしたら、今のことかもしれないだろ!」
いきり立っているサイトに、ゼロは声を強めてサイトに言った。
『だから落ち着けって言ってんだろ!お前だけじゃないんだ、あの子が心配なのは』
「けど…」
『お前一人が熱くなったところでどうこうできる問題じゃないことはわかってるだろ。俺もいる。だからまずは落ち着けよ』
「相棒、俺もいるぜ!忘れてもらっちゃ困るな」
ゼロに続き、デルフもまた顔を出して、サイトの傍に自分達がいることを思い出させる。
「…ごめん。二人とも」
『いいさ、早く彼女を見つけてやろうぜ』
二人の相棒たちの説得もあり、サイトはひとまず落ち着きを取り戻した。
改めて彼は、ハルナの捜索に入る。
と、その道中でサイトはジュリオと遭遇する。
「サイト君、どうしたんだい?そんなに慌てて。今さっきアニエスから陛下の下へ呼出し命令があったんだけど」
「そんなの後にしてくれ!今はハルナが…ハルナが危ないんだ!見てないか?」
「ハルナ君?いつも君と一緒のあの黒髪のレディかい?そう言えば、ルイズたちがいなくなったとか言って騒いでたな」
「…その様子だと見てないみたいだな」
「ごめんよ。見かけたらすぐ君に報告しておくよ」
「…頼む」
と言ったものの、ジュリオの場合なんか妙にはぐらかしてきそうな気がする。疑いの目になっていたことを察したのか、ジュリオは笑みを浮かべながらサイトに言った。
「そんなに疑うことないさ。君と僕は親友だろ?」
「いつ誰とお前が親友になったんだよ」
「やれやれ、まだまだ信用されきってないな」
会ってからいつものように肩をすくめるジュリオだが、やはりこれといって苦痛を覚えたような様子はなし。
って、今はそれどころじゃなかった。ハルナを探さないと。サイトはすぐにハルナ捜索のために去っていった。
「やれやれ、慌ただしいな。けどいいのかい、サイト君」
去っていくサイトを見送りながらジュリオは意味深な言葉を呟いた。
「君が守らないといけないのは、果たして彼女だけかな?」
サイトが見えなくなったところで、彼はサイトとは反対の方角へ歩き出した。
サイトが独断でハルナの捜索に向かう中、ルイズたちはアニエスから、アンリエッタからの召集を受け
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