人形-マリオネット-part3/残酷な真実
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?…ッ、ハルナがどうかしたのか!?」
「ひゃ…!」
さっきのビデオシーバーの不気味なメッセージによるせいもあり、サイトはすぐに二人に詰め寄る。しかし、いつもの彼と比べてあまりにも落ち着きが皆無で、彼は詰め寄って二人の肩を思わず力強く握ってしまう。
「サイト君、落ち着いて!そんなに詰め寄ったら二人がかわいそうだ」
ムサシが背後からサイトの肩を掴んで、彼を落ち着かせようとすると、サイトははっとなって二人を放した。
「ご、ごめん……」
「…もう、心配なのはわかるけど、…まったく…」
ルイズはここまでハルナのことを心配するサイトの性格については彼の美点だとは思う一方、ちょっと嫉妬の感情を抱かずにいられなかった。
「で、ハルナに何があったんだ?」
「それが…部屋からいなくなったの!」
「何!?」
ハルナが、いなくなった!?
不吉な着信直後に聞いたその情報に、サイトは驚愕する。絶壁に追い詰められたような感じだ。
「一緒の部屋じゃなかったのかい?」
「それが、昨日は具合が悪くなったのか部屋で倒れてたのよ。一応私が診て特に体に異常はなかったわ。だからとりあえずベッドに寝かせておいたんだけど…
でも朝起きたらいなくなってたわ。今、他の皆が探してくれてる」
「マジかよ…!」
(くそ、のんきに寝てる場合じゃなかったってのに…!)
ウルトラマンゼロとしての連日の戦闘による疲労(公爵からの強制特訓の疲労が回復していないこともあるかもしれない)が祟ったのか。昨日までのサイトはとにかく疲労がたまっていてすっかり眠りこけていた。
あの怪しげなメッセージと、ハルナの失踪。両方がとても無関係と思えず、サイトは取り戻したはずの落ち着きを再び失い始める。
「サイト、あくまでちょっと出歩いてるだけかもしれないじゃない。そんなに慌てなくても…まぁ、この城は神聖な場所だから平民がウロウロするようなところじゃないけど」
ルイズはサイトの元に届いたあのメッセージのことを知らず、ハルナがいなくなったのも部屋にいないだけで、特にこれといって事件というわけでもないと考えた。だが…。
「…ッ!悪い…ちょっと行ってくる!」
「ちょ、ちょっとサイト!」
サイトはさっきのメッセージのせいもあって、ハルナの失踪を聞いてたまらなくなって飛び出してしまった。
「もう…」
ルイズはそれほどまでにハルナの方がいいのかと機嫌を損ねる。ハルナとの間にした「いつかサイトを地球に返す」という約束を忘れたわけではない。が…どうしてもサイトが他の女のことを見ていると、無性に嫌な気分になる。
「サイトったらどうしてあんなに慌ててたの?妙に慌しい感じがしたんだけど」
ルイズがそのようなことを考えている一方、モンモランシーはサイトがなぜあんなにあせっているのか疑問を口にする。
「それなんだけ
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