人形-マリオネット-part2/狙われた少女
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てある化粧台の鏡に向けた。周囲の景色同様、鏡の世界は夜の闇に満ちた部屋を写している。
鏡には当然、自分の姿が写っていた。しかし、ハルナは目を見開いた。
鏡に写っている自分が、ポニーテールに後ろ髪を結っていた。それに表情が今の自分と全く合致していない。
不敵な笑みを浮かべていた。
そして、鏡に写る景色が波紋状に歪み、変化をもたらす。そこに写っていたもう一人の自分の姿が、全く別の姿に変わっていた。そこに写っていたのは…
−−−本当の、お前だよ
あの二つの角を持つ、黒いウルトラマンだった。
「化け物…!」
ハルナはこれまでにない恐怖のあまり後退る。しかし、鏡の世界から黒いウルトラマン…ダークファウストは這い出て、死人のようにハルナに一歩ずつ手を伸ばしながら近づいていく。
「や…来ないで……来ないで……」
近づいてくるファウストに、足が震えて走って逃げることもできない。気がつけば、息がかかるほどの距離まで奴は接近していた。
来ないでええぇぇぇぇーーーー!!!!
視界がファウストの黒い手のひらに覆われた瞬間、ハルナの悲鳴が響き渡った。
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