人形-マリオネット-part2/狙われた少女
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ので一日だけ余裕の日を置いて、出発は二日後までの間とします。それまでの間に準備を整え、先行してください。
原因を突き止めたら、早速軍を動かします」
「じゃあ、明日辺りにジャンバードの機能で探知してみます。あれの機能でまずは調べ上げていた方がいいと思うので」
「お願いします。サイトさん、そしてルイズ…みなさん」
こうして一同は、次の任務に備えて解散することになった。
「ちょっとサイト。話があるわ」
アンリエッタから今後の自分たちの動きについての話が終わった後、サイトは男子に用意された部屋に向かう途中、突如ルイズから引き留められた。
「どうしたんだ?話って」
妙にかしこまった感じがするルイズにサイトは尋ねる。
「本当にいいの?私たちの事情に、付き合ってもいいの?」
「何言ってるんだ。ここまで来て、途中下車なんてできるかよ。お前だってそうだから、家族の反対押しきってでもお姫様のこと助けようと思ったんだろ」
「そうだけど…
ハルナに告白したんでしょ?」
ルイズの頭の中にモヤモヤと、妖精亭での打ち上げを抜け出したサイトとハルナのやり取りが蘇る。まるで恋仲のようにも聞こえる会話。そして止めにも聞こえる言葉。
『本気だから』
「え?」
ルイズの今の指摘にサイトは目を丸くした。
「な、なんでそうなるんだよ。俺がいつ…」
「あんた、とぼけてるの?」
口を開こうとするサイトだが、ルイズは構わず話を続ける。
「そりゃ、あんたはあくまで私の使い魔だし、あんたがキュルケ以外となら付き合ったとしても文句は言えないわ。けどあんた…屋敷で言ったわよね!?一人の女の子を守れないで使い魔なんてやってられないって!
せめて、その……だから…ご主人様である私にも断りを入れるとかしてほしいの!」
自分でも本当に何を言ってるんだと思えた。まさに自分の言っている通り、サイトと自分はあくまで主人と使い魔だ。けど…
サイトが違う女と話していると無性にモヤモヤして胸が締め付けられる。その辛い思いを口にし続けていた。
しかし…
「告白って?誰が?」
「へ?」
返ってきた言葉は、ルイズを困惑させた。
「あんた、妖精亭で打ち上げの時間、ハルナと話したんでしょ?その時に…」
「あ…あぁ!あの時のか。なんだ、誰かいたような気がしたけど、お前だったのか。あのさ…何か勘違いしてないか?俺ハルナに告白なんてしてないぞ」
「はあ!?」
それを聞いてルイズは思わず声をあげた。
「ど、どういうことよ!まさか、あんたギーシュみたいに、女の子に責任とる気もないのに思わせ振りなこと言ってたわけ!?」
だったら妖精亭でのあの会話は遊びだと言うのか。これではまさにあらゆる雌に尻尾を振るうエロ犬じゃないか。ルイズはサイトに対してはらをたてる。
「な、なんで
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