暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
人形-マリオネット-part2/狙われた少女
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少し話がそれたので、サイトが尋ねると、アンリエッタがサイトたちをまっすぐ見て、その『気になる情報』の内容を問いただす。
「数日前の夜中に、ラ・ロシェールとアルビオンの間の上空域にて謎の大爆発が発生したとの情報がありました。星にも匹敵するほど目立つ輝き…それほどの爆発を起こせるのは…」
そこまで女王が言いかけたところで、一同に真っ先にその要因の予想が着いた。
「まさか、怪獣…?」
「もしくは、それらと戦っているかもしれない、巨人…か」
サイト、そしてレイナールが口々に綴る。
「アルビオンの企みの可能性もあります。現在タルブに駐屯している兵には警戒を呼びかけています。
また、おそらくその情報に関連していると思われる事象についても情報が入っています」
「まだ他にも?」
「ええ、爆発が発生したアルビオン上空から大きな影が複数落下したそうです。アルビオンの手のものか、それとも別の驚異か…どちらにせよ、放置するには不安が残ります。あなた方にはこれの調査に向かってほしいのです」
「お任せを!このギーシュ・ド・グラモン以下…必ずや陛下のお役に立って見せます!」
女王命令ということもあり、即答だった。ギーシュの場合、美女にいい顔をしたい魂胆が見え見えだが。
「な、なんだかカワヤさんを若く華やかにしたような男の子だね…」
ムサシはギーシュのキャラを目の当たりにして、自分の世界にいた女たらしな名医の顔を思い出した。
「ラ・ロシェール…」
サイトはその場所の名前を聞いて、わずかに目を見開いた。
「当然覚えてるわよね?あの男と共に向かった、山岳地帯のあの街よ」
「言われなくても覚えてるよ。そこまで記憶力は衰えちゃいないさ」
ルイズからの指摘に、サイトは軽く言い返す。
忘れるわけがない。あの街で起きた…いや、自らの手で起こしてしまった惨劇の夜を。
後に自分たちを裏切るワルドを連れて、アンリエッタから頼まれたウェールズの手紙を回収のために、そのラ・ロシェールへ来ていた。初めてラ・ロシェールの街を訪れたあの時期、サイトとゼロは互いにいがみ合っていた。ワルドのウルトラマン不要論に不満を抱いたゼロと、ダークファウストが差し向けたビースト・ラフレイアの戦いの最中も冷静な判断力を失い、街をラフレイアの誘爆に巻き込んでしまった。その件で二人の間に決定的な亀裂を走り、サイトは意地を張ってゼロを頼みとしなくなってしまう。だが、それがまた後に起こる悲劇の引き金になった。思い返せば、あの街は自分たちにとっての悪夢の日々の出発点でもあった。
あそこに行けば、街を去ったときに聞いたあの時のように、きっと聞くことになるのだろう…。

『ウルトラマンゼロへの憎悪の叫び』を。

「サイトさんやルイズは、先刻のヴァリエール領での事件で疲労していることもあるでしょう。な
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