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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第245話
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…まあ、普通に考えたら向こうの反応が常識なんだがな……」
「エイドスさん……と言うよりも”ブライト家”が関わったら”非常識が常識”になりますからね……」
自分の存在を忘れて雑談をしている様子のリィン達を見て怒りの表情で叫んだルーファスの様子を見たエリオットは困った表情をし、トヴァルとマキアスは疲れた表情で溜息を吐いた。
「ちょっと、マキアス君!?”ブライト家”って事はエイドスだけじゃなくあたし達もその”非常識が常識”になるじゃない!」
「今は黙っておこうよ、エステル……」
「ア、アハハ……」
ジト目でマキアスを睨むエステルにヨシュアは疲れた表情で指摘し、ミントは苦笑していた。
「………そちらの質問に答えたのだから、こちらの疑問にも答えてもらっていいかな、”Z組”――――いや、”本来の歴史のZ組”の諸君?」
「ほ、”本来の歴史のZ組”……?」
「意味不明だし。」
「恐らく”改変される前の歴史”――――つまり、ゼムリアとゼムリアにとって異世界である”ディル=リフィーナ”と繋がらなかったゼムリア大陸での貴方達の事を指しているのだと思うわ。」
ルーファスの問いかけにアリサが戸惑い、フィーはジト目になり、困惑している様子のリィン達にロカが説明をした。
「異世界と繋がらなかったゼムリア大陸での”Z組”のメンバーと言う事は……」
「……メンフィル出身の私達や他の異世界から来たセレーネがいない”Z組”―――つまり、ノルド高原出身のガイウスさんを除いた全員がエレボニア出身であるZ組の事を示しているのでしょうね。」
ロカの説明を聞いてある事を察して複雑そうな表情をしたエマに視線を向けられたプリネは静かな表情で答えた。
「そうだ。――――遠回しな言い方は止めて直截に訊ねる。君達はクロスベル―――いや、自分と親しい者達を守りたいという理由の為だけに私を含めた多くの貴族連合に所属していた者達の命を本来のゼムリアの歴史では存在しなかった異世界の大国――――メンフィルによって奪われる因果へと操作し、挙句の果てにはメンフィルとクロスベルによってエレボニアの領地を削り取られ、エレボニアを衰退の道へと歩ませるように仕向けた愚か者を何とも思っていないのか?」
「そ、それは………」
「まあ〜、メンフィルがいなかったらエレボニアは多くの領地を他国に奪われて衰退する事はなかっただろうね〜。」
静かな怒りを纏ったルーファスの問いかけにマキアスが複雑そうな表情で言葉を濁している中、ミリアムは疲れた表情で呟き
「リィン君、君も私達同様”零の御子”の所業を許せないと思わないのかい?彼女の因果操作がなければ、シュバルツァー家は帝国貴族のままで、クロウ君との”約束”を守れたのだよ?
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