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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第245話
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まったのも、元を正せば貴公が”幻の至宝”をクロイス家の先祖に与え、その結果”零の御子”が生まれてしまった事が一番の原因!その原因である貴公に私達を責める権利はない!」

ルーファスは怒りの表情でエイドスを睨んで反論した。

「キーアさんの件を私のせいにするなんてただの責任転嫁じゃないですか。遥か未来の”幻の至宝”がどうなったかや、その事によってクロイスの子孫がどのような”選択”をしたのかだなんて、例え”女神”である私ですらもわからないのですから。まあ、”予知能力”があるゲルドさんでしたらわかったかもしれませんけど。」

「……私の”予知能力”で”未来が視える”のはせいぜい数十年後くらいで、数百―――ううん、数千、数万年先まではさすがに視えた事がないから、私でも無理だと思うよ……?」

「ゲ、ゲルドさん……こういう時はわざわざ律儀に答える必要はありませんよ………」

「と言うか数十年先の未来がわかる予知能力とか、ぶっちゃけミントちゃん程でないにしても、神々のみが起こせる”奇蹟”同然のとんでもない異能やねんけどな……」

「彼女の”予知能力”が戦争等に悪用されない為にもできれば七耀教会(われわれ)で彼女を保護したかったのですけどね………」

「メンフィルが彼女の後ろ盾になったから彼女に手を出せない状況だものね……」

ルーファスの反論に指摘したエイドスの指摘と、ゲルドのエイドスへの指摘にリィン達が再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中エマとケビンは疲れた表情で溜息を吐き、リフィア達をジト目で見つめるリースの様子にルフィナは苦笑しながら答えた。



「と言うかエイドスさんといると、本当に今が決戦の空気なのかと疑問に思うよね……?」

「エイドスの空気を読まない発言が毎回毎回その場の空気を壊しているから誰でもそう思うの。」

「エイドスの仲間の人達が彼女を”KY女神”って呼んでいたのもそれも理由の一つでしょうね……」

「そしてエイドスさんによってその場の空気を壊された側はたまったものじゃないでしょうね……」

「た、確かに……エイドスと対峙した相手は色んな意味で哀れに思えてくるな……」

「ううっ、エイドスを育てている親としてミントさんの力を借りてエイドスに一体いつ、何があって、こんな性格になったのか、本気で知りたいくらいです……」

一方またもや空気を壊したエイドスの発言に苦笑しているナユタにノイはジト目でエイドスを見つめながら指摘し、クレハとエレナは疲れた表情で呟き、アドルは苦笑しながらルーファスを見つめ、フィーナは疲れた表情で頭を抱え込んでいた。



「……ッ!敵であるこの私を前に悠長に雑談をするとはどこまで私を愚弄するつもりだ……!」

「え、えっと………」

「…
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