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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第245話
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はリィンへの気持ちを利用されていたようね……―――しかも祖国の信頼していた家臣達に。」

「ああ………もし、メンフィルが戦争を仕掛ける前に内戦が終了していたら父上もメンフィルとの戦争を避けるために彼の案を受け入れていただろうね……」

「はい……………わたくしもメンフィルとの戦争勃発の責任を取る為にも例えルーファスさんに対して思う所があっても、ルーファスさんの提案通りメンフィルへの和解の印として、リィンさんと政略結婚する事を受け入れていたでしょうね……」

「ひ、酷すぎるよ……!」

「やれやれ……まさかルーファス卿がそんなあまりにもえげつな過ぎる事を考えていたとはね……」

「兄上!幾らアルフィン殿下がリィンに好意を持っているからと言って、メンフィルとの戦争勃発に関わっていた兄上がそのような傲岸不遜な事を提案する資格はありません!」

「……それ以前にエリゼにリフィア殿下へのとりなしを頼むリィンがルーファスさんの嘆願を断るという可能性は考えなかったのですか?」

ルーファスの答えを聞いたセリーヌは重々しい様子を纏って呟いた後目を細め、セリーヌの意見に同意して疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の推測にアルフィンは頷いた後辛そうな表情で顔を俯かせ、トワは悲痛そうな表情をし、アンゼリカは疲れた表情で溜息を吐いた後真剣な表情でルーファスを見つめ、ユーシスは怒りの表情でルーファスに指摘し、ガイウスは心配そうな表情でリィンに視線を向けた後真剣な表情でルーファスに尋ねた。

「その点に関しては心配していなかった。”内戦後に拘束されるクロウ君の為”にも彼は断らなかっただろうしね。」

「な――――」

「な、”内戦後に拘束されるクロウの為”って……!」

「まさか……クロウの罪の軽減等を盾にして、俺にエリゼへの説得を頼むつもりだったのですか!?」

予想外の話を聞いたエリオットは信じられない表情をして絶句しているクロウに視線を向け、リィンは厳しい表情で問いかけた。



「……さすがに無罪放免は無理だが、リィン君が望む可能な限りの希望に応えるつもりだった。―――例えばクロウ君が卒業するまでの間だけは彼をトールズ士官学院に通わせる事なら可能だ。」

「―――なるほど。メンフィルとの戦争を回避する為ならばユーゲント三世を始めとしたエレボニア皇族達もそうですが、帝国政府も”特例措置”としてエレボニア帝国全土でテロ活動を行っていたテロリストのリーダーをそのような常識的に考えてありえない甘い処遇にする事にも同意したでしょうね。」

「そ、それは………」

「オレ達が目指した”かけがえのない毎日”を取り戻す事……その中には当然クロウがいる事も入っているな……」

「……ッ……!」

「兄様……」

「ク
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