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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第245話
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次期メンフィル皇帝たるリフィア皇女殿下の専属侍女長であるエリゼ嬢を眷顧している事はわかっていた。そしてエリゼ嬢は兄君であるリィン君ととても親しい仲だ。そのリィン君にリフィア皇女殿下にメンフィルの怒りを収めてくれるようにとりなしてくれとエリゼ嬢に頼むように嘆願すれば、メンフィルとの和解は可能だ。アルフィン皇女殿下はエリス嬢の件と父の暴走によるユミル襲撃の件に対するリィン君への賠償であると同時にメンフィルに対する”詫び”の意味もある。アルフィン皇女殿下は君達も知っての通り皇位継承権をお持ちだ。エレボニアの皇位継承権を持つ者を手に入れる事はメンフィルにとっても”利”にはなるだろうし、メンフィルが眷顧しているエリゼ嬢の家柄の”箔”も上げる事もできるしね。それにリィン君は自身が”尊き血”を引いていない事を随分と気にしていたようだからね。エレボニアが用意できる最高の”尊き血”を引いておられる皇女殿下を娶れば、彼も自身に流れている血の事を気にしなくなるだろうし、今まで自分を育ててくれたシュバルツァー卿達への恩返しにもなるだろうしね。」

「………………!」

「皇女殿下に対してそのようなあまりにも傲岸不遜で不敬な事を考えていたのか、貴様は………!」

ルーファスの口から語られた驚愕の事実を聞いたエリゼは膨大な殺気を纏ってルーファスを睨み、ミュラー少佐は怒りの表情で声をあげてルーファスを睨んだ。

「そ、それって……!」

「メンフィルがエレボニアに要求した”戦争回避条約の救済条約”に秘められているメンフィルの目的とほとんど同じじゃないか!?」

「なるほどね〜。確かにそれなら可能性はあったかもしれないね〜。」

「はい……少なくても”救済条約”の件同様”戦争回避条約”の内容の一部を譲歩してもらえたでしょうね……」

一方アリサとマキアスは信じられない表情をし、真剣な表情でルーファスを見つめて呟いたミリアムの推測に頷いたクレア大尉は複雑そうな表情でアルフィンに視線を向け

「……ッ!ルーファス卿!幾ら戦争を阻止する為とは言え、内戦の時のようにアルフィン義姉様を再び利用する事に不敬だと思わなかったのですか……!?それにアルフィン義姉様のお気持ちを完全に無視しているではありませんか……!」

エリスは怒りの表情でルーファスを見つめて問いかけた。



「フフ、利用とは人聞きの悪い。アルフィン皇女殿下は”夏至祭”の件を切っ掛けにリィン君に好意をお持ちになられているのだから、私はアルフィン皇女殿下の幸せを願う者として……アルフィン皇女殿下を利用した償いとして……そしてアルフィン皇女殿下の幸せの為にもリィン君と殿下のご結婚を提案するつもりだったのだよ?」

「例え内戦が終結するまでにメンフィルとの戦争が勃発しなくてもアルフィン皇女
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