『Abandon』
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守るべき何かは確かに在ったよ。
もう失ってしまったけれど。
それでも大事に大事に此の胸の奥底にそっと...。
離さない、色褪せない、いつまでもあの頃のまんまで...。
夢を描いてたのは遥か遠い昔。
未来を語ったりしていた愚かな僕等は現実に殺された。
夢なんて叶わない。
未来なんて拓けない。
そんなもん無いんだって汚い大人達に突き付けられた。
言葉は時に凶器になって襲いかかる。
日々受ける暴力なんかよりダメージは大きかったりもした。
壊すべきものは今の世の中で在り、今の腐った大人達だ。
守りたいものを守っていたかった。
声にならない叫びが轟いてる。
其れでも響かないのは世の中が腐りきっているから。
其れに気付きもしない大人達もやっぱり腐りきっているから。
ありのままの現実を受け止めるべきだろう。
解ってるよ、何処にも何も掬うものは無いってこと位。
解ってるよ、諦めてるよ。
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