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テキはトモダチ
15. あいつらの目的 〜赤城〜
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棲艦に抗うために、私達艦娘は生み出された。その私たちが、深海棲艦と戦うことを拒否したとき……私たちは一体何のために存在することになるのか……戦わない私たちに存在する意味はあるのか……

「うちのスーパーエースは真面目だなぁ……」

 困ったような、そんな苦笑いを提督は浮かべた。はじめは茶化しているのかとも思ったが……本人の顔を見る限り、どうもそういう意図はないらしい。

「どういう意味ですか?」
「『戦いたくないのです!!』 これでいいと思うけどねぇ」
「?」
「もしくは『あいつらと戦いたくねぇー』とか『戦いたくないクマ』とか」
「私は真面目な話をしているのですが……」
「俺も真面目に話をしてるんだけど……」

 たしかに真面目に話をしてくれているとは思うのだが……お世辞にも似てるとはいえない電さんたちの声真似を聞かされては説得力も薄れる、私は提督の言いたいことをいまいち測りかねていた。

「何を言いたいんですか?」
「いやさ。やりたくないなら『やりたくないです』でいいと思うんだ」
「……」
「でもそこで、自分の存在価値や自分が生まれた意味を考えてしまうあたり、うちのスーパーエースは真面目で責任感の強い、いい子だなぁと思ってさ」

 電さんや天龍さんはそれでもいいのかもしれないが……でも私は考えてしまう。戦うために生まれてきた自分が……戦うことしか出来ない自分が、戦うことを拒否していいのだろうか……。

「お前にも戦闘以外に出来ることはあるだろう?」
「心を読まないでくださいよ……」
「俺はね。お前さんたちの『戦いたくない』って気持ちはとても大切だと思うし、尊重すべきだと思ってるよ?」

 いつぞやの、殴られながらも集積地さんをかばっていた提督を思い出した。この人は鎮守府運営や艦隊指揮は人並みには出来ないのかもしれないけれど、私たちのことは最大限守ってくれる……私がそうやって心に温かいものを感じていると、提督は次に意外な一言を発した。

「多分、向こうもそう思ってるはずだ。いや、思っていたはず……かな?」

 私の頭の中が疑問符に埋め尽くされ、提督の言葉の意味がよくわからなくなった。向こうは戦いたくない? いや戦いたくなかった?

「……提督」
「ん?」
「今の言葉の意味が分かりませんが……」
「ああ、そのまんまの意味で……」
「提督、まとめ終わりました」

 妙なタイミングで大淀さんが話の腰を折った。資料のまとめがあらかた終了したようだ。

「あいよ。2部ほど印刷してちょうだい。そしたらまた精査と分析お願い」
「了解しました」

 大淀さんがパソコンのトラックパッドをポチっと指で押した。プリンターが動きだし、十数枚の紙が印刷されていく。

「赤城、これからお前に見せる
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