第19話 決戦準備
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て重要……まさか!
「教団に関することですか?」
僕がそう言うと団長は首をコクンと下げた。
「ああ、俺たちがクロスベル警察……正しくはセルゲイの旦那たちに協力して教団について探っていたのはお前らも知ってるだろう?その教団が関わっている施設のほぼ全てが割り出せた」
「ほ、本当ですか!?」
僕は思わず声を荒げてしまう。今までその正体すらあやうやだった教団の関係している施設を割り出したことに驚いたからだ。
「教団の被害は最早ほうっておけない程の規模になっている。普段いがみ合っている国同士すらも協力して奴らの本拠地を探っていたんだがようやく見つけ出すことが出来たぜ」
「それじゃあ……」
「D∴G教団を倒す時が来たんだよ」
僕はその言葉を聞いてようやくレンを見つける事が出来ると歓喜した。
「一週間後にクロスベル警察署で各国の遊撃士や軍関係者たちが集まって教団についての会議を行うんだが俺もそれに呼ばれている。お前も来るだろう?」
「はい、勿論です!」
「わたしも一緒に行くよ、いいよね団長?」
「ああ、リィンの傍にいてやれ」
「うん」
ようやく教団の尻尾を掴めたんだ、待っていてくれ、レン!
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ーーーーーー
ーーー
あれから一週間が過ぎ僕は団長とフィーと共にクロスベルに来ていた。マリアナ姉さんたちはいざという時に動けるようにアジトで待機している。
「変わらないな、この街も……」
数年ぶりにここに来たがそこまで大きな変化は見えなかった。でもいつまでも懐かしんでいる訳にも行かない、気持ちを切り替えて僕たちは警察署に向かった。
−−− クロスベル警察署 −−−
「ルトガー!それにリィンや西風の皆も!久しぶりだな!」
警察署の前にいたのはガイさんとアリオスさんだった。ガイさんは前に会った時と変わらない爽やかな笑みを浮かべながら此方に駆け寄ってきた。
「久しぶりだなガイ、元気そうで何よりだよ」
「ルトガーさんこそ元気そうで安心したよ、こうしてまた会えて嬉しいよ」
団長とガイさんはガッチリと握手を交わして互いの肩をたたき合う。知らない人が見ればこんな中よさそうにしている二人が猟兵と警察官だとは思いもしないだろう。
「リィンも久しぶりだな。家族と過ごす時間はどうだ?」
「お久しぶりですガイさん。はい、とても素晴らしい物だと実感しました。これも皆さんのお陰です」
「良かったな、家族はどんな奴にとっても大切な物だ。今の時間を大事にするんだぞ」
「はい!」
ガイさんは大きな腕で僕の頭を撫でる、その手は逞しくも優しくてまるで団
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