第57話 破殺
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もォいいや、オマエ。終わりにしてやンよ」
アクセラレータは、巨大な貨物列車を軽々持ち上げると狙いを定めるようにミサカを見た。
ミサカは、右腕からの出血、腹部からの出血、左脚からの出血をしながら血の気の失せた瞳で届いたカエルのバッジを掴むと、傀儡の腕と一緒に自分の胸に抱き締めた。
分かっていた
分かっていたはずだった
こんな結果になることを......
勝てる訳ないと......
「お姉さま......サソリ様」
自分の血で汚れており、砂だらけとなったバッジと傀儡の腕を外套で大事しそうに拭きながら、抱き締めた。
「......大好きです」
その真上から巨大な貨物列車が容赦なくミサカを叩き潰した。
衝撃に窓ガラスが割れて、車体は大きくひしゃげた。
「本日の実験、しゅーりょォー」
アクセラレータが一仕事終えた達成感に満足すると踵を返して帰り始めようとする。
「帰りにコンビニでも寄って......」
と言った次の瞬間。
大電流がアクセラレータの背後にあるコンテナを焼き尽くした。
「!?」
「ああああああああああああああああああああああ!!」
クローンのオリジナルである御坂の身体は第一位のアクセラレータに向けて特攻をしていた。
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