第57話 破殺
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がバラバラに崩壊し落ちていった。
「!?」
「仰々しいわりにはァ、簡単に壊れたなァ」
アクセラレータが軽く地面に踏み込むとベクトル変換され、更に増幅されてミサカの足元が爆発し砂や石がミサカの身体を貫いていく。
「あッ......がっ」
「そらそらァ......寝っ転がってるヒマなンざねェぞオイ」
更に地面を踏みつけると土砂の塊が操り手のミサカの腹部に当たり、転がるように橋の柱に激突した。
頭を打ち付けたらしく頭から出血している。
それでも、腕を前に出して半壊した風影の傀儡を立たせる。
「いィねェ......シブといじゃねーか。そーこなくっちゃよォ」
まるで脚を引きずる蟻を相手にしているようにアクセラレータは、「ククッ」と顔を綻ばせた。
「ミサ......カは、目標の能力を正確に把握できていません......が。これまでの実験結果から周囲にバリアのようなものを張り巡らしていると推測します」
ミサカは、手の甲に掌を乗せる動作をすると傍らにいる風影の傀儡の口がガシャと開き、喉の奥から大量の砂鉄の流砂が溢れ出して、周囲に漂い始めた。
「ふーン、磁力で砂鉄を操ってンのか......おもしれー使い方だ」
別段気にする素振りを見せずにアクセラレータは、脚から出血し始めているミサカに近づき始めた。
体内にある砂鉄を吐き出し終えると傀儡の口は閉じて、空中に片腕を広げて静止した。
舞うようにミサカが両腕を振り上げると一気に振り下ろす。
すると、周囲を漂っていた砂鉄が大量の塊となって、歩いてくるアクセラレータに弾丸のように浴びせた。
「砂鉄時雨」
弾丸と化した砂鉄がアクセラレータに襲いかかるが全て弾き四散する中、一部の砂鉄がミサカに跳ね返り身体中を掠めていく。
頬から一閃の血筋が裂かれた。
「くっ!」
ミサカは傀儡を操り、砂鉄を直方体を二つ造り出して、一方の直方体の先を鋭利にさせるとアクセラレータを貫くように伸ばしていく。
砂利が砂鉄の勢いで巻き上がり、一瞬だけアクセラレータの姿が消えた。
「や、やりましたでしょ......ゴプッ?」
ミサカの腹部にはアクセラレータに伸ばしたはずの鋭利な砂鉄の直方体が貫いていた。
「ガフ......!?」
柱に縫い付けられたかのように固定されたミサカだったが、すぐ側に毒手がやっときてミサカの腕を関節ごと捻り切った。
「あ、あ......」
ミサカが意識が飛びそうになる激痛を堪えながら、自分を貫いている直方体を解除すると、転びながら距離を取るとアクセラレータのすぐ上で直方体を形成し、二つをぶつけ合った。
風影の傀儡の衣をはだけさせると胸部にある穴から蒼いチャクラが電撃のように砂鉄に走り始めて、ぶつけ合った直方体の砂鉄が毛細血管のように広がった。
砂
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