第57話 破殺
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持ち悪い拡散力場を検索していく。
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御坂美琴のクローンに移植した万華鏡写輪眼の時空間忍術を使い、線路や貨物列車が置かれている場所へと連れてこられたミサカは、乱雑に石の上に落とされた。
「うっ!?」
ゼツが持っていたミサカの生首の両眼は、神威の反動により血を流しながら光を喪うように閉じた。
ゼツは、まるで空き缶でも捨てるようにミサカの生首を背後に投げると
「連れてきたよ」
「やっとかァ......まちくたびれたぜェ」
河川敷の上には、大きな橋がありそこの欄干に髪を白くした少年が寄り掛かりながら、一瞥もせずにポケットに手を突っ込んでいた。
「あ......ああ」
ミサカは震えた。数々のミサカを殺してきた学園都市最強名を欲しいままにしている『一方通行(アクセラレータ)』がついに目の前に来てしまった。
何度も何度も過る命が絶たれる感覚が汗のようにジンワリと背中に広がる。
アクセラレータは、ポケットに手を入れたまま、まるで海でダイビングをするかのように無防備に背後から倒れ込むように落下した。
しかし、ミサカの前で激しい砂利を踏みつける音が響くがアクセラレータは、無傷にユラユラと立ち上がった。
ベクトル変換で落下時のエネルギーを帳消しにしたのだ。
「さあ、これより第九九八二次実験を始めよう」
ゼツが片腕だけを上に挙げて、実験の開始を宣言した。
そして、怯えるミサカに耳打ちをした。
「無用な時間稼ぎをすると御坂美琴は、ここに来ると思うんだよねー。......そうなったらどうなるか解るよね」
「!?」
お姉さまがここに来たら......あの凶悪な能力者と鉢合わせてしまう
ミサカは造られたクローン
ミサカは造られたクローン
この実験を終わらせるには、ミサカが死ぬか被験者の敗北
すみません、お姉さま
師匠......サソリ様
お願いします......ミサカに力を貸してください
ギリッと唇を噛む仕草をするとミサカは、暁の外套から手を出して糸を出して三代目 風影の傀儡を操りだした。
もう一度、逢うために......
それを確認するとゼツはニタニタと笑いながら、地面に入り込んでいき河川敷に放置されたコンテナの上に移動し、腰を下ろした。
「録画開始♪」
妖しく光るゼツの視界の先で学園都市第一位と傀儡師の弟子が相見えた。
「おォ!?おもしれェな......人形使いかァ」
アクセラレータがポケットに手を突っ込んだまま余裕そうに振る舞うがミサカは、糸を下に下げて風影の傀儡を飛ばした。
傀儡は腕を横に出すとブカブカの袖から幾本の刃先が飛び出してきて、アクセラレータに強襲する。
が、しかし
寸前の所で刃先が何か障壁にぶつかると真っ直ぐ傀儡の腕に亀裂が入り、腕
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